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インドネシアAntam、9月期純利益46%増 ニッケル高騰追い風

インドネシア国営鉱業大手Antamが2026年9月期決算で純利益9.66兆ルピア(約838億7048万円)、前年同期比46%増を記録し、ニッケル価格上昇が業績を押し上げた。

インドネシア国営鉱業大手PT Aneka Tambang Tbk(ANTM、Antam)は2026年10月28日までに2026年9月期(1〜9月)の決算概要を公表した。純利益は9.66兆ルピア(約838億7048万円)で、前年同期の6.61兆ルピア(約573億8963万円)から46%増加した。売上高は88.4兆ルピア(約7675億1038万円)で前年同期の72兆ルピア(約6251億2157万円)から23%増えた。ロンドン金属取引所(LME)のニッケル価格は1トン1万6000ドル(約252万円)水準まで上昇しており、アナリストはこれがAntamの主力事業であるニッケル部門の販売単価と利益率を押し上げたとみている。

内訳では、国内販売が83.86兆ルピア(約7280億9299万円)と全体の95%を占め、前年比21%増加した。フェロニッケル・ニッケル鉱石事業(ニッケルセグメント)の売上高は16.98兆ルピア(約1474億2450万円)で全体の19%を占め、前年同期の11.15兆ルピア(約968億702万円)から52%増加した。フェロニッケル販売量は1万3971TNiで前年同期の8182TNiから71%増。9月期までのニッケル鉱石生産量は1216万湿トン、販売量は1073万湿トンだった。Mirae Asset Sekuritas IndonesiaのNafan Aji Gustaシニア市場アナリストは、ニッケル価格上昇が平均販売価格と利益率を押し上げ、株価評価の見直しにつながり得るが、持続性は価格の継続性や販売量、生産コスト、生産割当・下流化政策次第だと述べた。BNI Sekuritasは2026年通期の純利益を12.4兆ルピア(約1076億5983万円)、前年比92%増と予測し、株価収益率(PER)は5.3倍とした。Antamのアリニ・カスミラ財務・リスク管理担当取締役は、2026年上半期のニッケル事業の寄与拡大はコモディティ市場の変動の中でポートフォリオの均衡を保つ取り組みの一環であり、規律あるポートフォリオ管理と効率化、計画的な事業開発を通じて持続的な付加価値創出を重視すると述べた。

背景

Antamの2026年9月期決算は、前年同期(2025年9月期)との比較で各指標が大きく改善した。ニッケル事業の寄与は2026年上半期に大きく強まった。

日本企業への含意

ニッケル価格の上昇は、バッテリー材料やステンレス向けにインドネシア産ニッケルを調達する日本の素材・自動車部品メーカーにとって、調達コストの上昇要因となる可能性がある。一方で、インドネシアの下流化(精錬・加工)政策や生産割当の動向次第で供給や価格の変動が続くため、現地での合弁や長期調達契約を持つ企業は、価格連動条項や調達先の分散を見直す必要が出てくる。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.82円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.66円 / 1PHP=2.46円 / 1MYR=38.51円 / 1SGD=122.94円 / 1USD=157.43円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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