ベトナム、国有銀3行の政府出資比率を2030年までに65%に調整
ベトナム政府は2026〜2030年にVietcombank、BIDV、VietinBankの国有出資比率を見直す計画を承認した。
ベトナムのグエン・バン・タン副首相は、ベトコムバンク、BI(インドネシアの中央銀行)DV、ベトインバンクの3国有商業銀行を対象に、2026〜2030年の国有資本再編計画を承認する決定(2054号決定)に署名した。この計画は2026年12月付の政令57号にもとづくもので、財務省と中央銀行であるベトナム国家銀行(ベトナムの中央銀行。銀行監督も担う)が実施を担う。両機関は法令の範囲内で、再編の時期と手法を自ら選択できる裁量を持ち、2026〜2030年の期間内に計画を完了させる責任を負う。3行とも現状は国有比率が65%を上回っており、計画ではベトコムバンクとBIDVは65%以上を維持し、ベトインバンクは65%まで引き上げる方針が示された。
現在の国有出資比率は、ベトコムバンクが74.8%、BIDVが76.73%、ベトインバンクが64.46%。ベトインバンクのみ65%の目標値に対して0.54ポイントの引き上げが必要となる。実施にあたっては財務省と中央銀行が毎年の進捗を翌年1月31日までに報告することが義務付けられている。なお、農業銀行(アグリバンク)は2030年まで国有比率100%を維持する方針が別途示されている。
背景
3行はいずれも国有商業銀行として、政府がすでに過半を大きく上回る株式を保有している状況にある。今回の計画は、この既存の高い国有比率を前提に、各行の目標水準(65%)との差を2026〜2030年にかけて調整する枠組みを定めたものである。
日本企業への含意
日本の金融機関や投資家にとって、ベトコムバンク・BIDV・ベトインバンクの国有比率調整は、今後5年間で政府保有株の売却や新株発行など資本政策の変化が生じる可能性を示す。提携や出資を検討する企業は、財務省と中央銀行が選ぶ時期・手法次第で持株構成が変わりうる点に注意が必要になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.82円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.66円 / 1PHP=2.46円 / 1MYR=38.51円 / 1SGD=122.94円 / 1USD=157.43円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

