マレーシアVertex、米NASDAQ上場へ 評価額70億ドル
マレーシアの素材企業Vertex Materialが米NASDAQ上場を計画し、3億〜4億ドル(約629億7229万円)(約472億〜)の資金調達を目指すと発表した。
Vertex Materialは2026年10月28日、クアラルンプールで記者会見し、米NASDAQ市場への上場計画を発表した。上場時期は2027年第2四半期から第3四半期を予定している。資金調達目標は3億米ドル(約472億円)から4億米ドル(約630億円)の範囲とした。同時に、Aurelius Materialsとの事業提携契約に調印したことも明らかにした。同社はディープテック分野のユニコーン企業として評価されてきた企業で、米国に生産拠点を置き、米政府の優遇措置を活用する計画を進めている。
Chris Lai最高経営責任者(CEO)は、現在の企業評価額が約70億米ドル(約1兆1020億円)に達していると明らかにした。上場助言会社はすでに全て選定済みで、監査や各種申請書類の準備を進めている段階だという。マレーシア証券取引所ではなく米NASDAQを選んだ理由について、同CEOは米国内に生産拠点があり、米政府の優遇措置を活用する計画のためと説明した。将来的な拡大先としてインドも検討しているが、インドは銅の主要産地ではないため米国拠点より規模は小さくなる見通しで、銅調達先としてカナダ、チリ、ペルーを検討していると述べた。同CEOは、技術はマレーシアで開発されたものであり、株主も引き続きマレーシア企業が中心だと強調した。
背景
同社はマレーシアで開発した技術をもとに、ディープテック分野のユニコーン企業として評価されてきた経緯がある。米国に生産拠点を構え、米政府の優遇措置を活用する方針を掲げてきた。
日本企業への含意
素材や半導体関連分野の日本企業にとって、マレーシア発ディープテック企業が米国上場と米政府優遇策の活用を同時に進める動きは、生産拠点の立地選定や資源調達戦略を考える上で参考になる。銅調達先としてカナダ・チリ・ペルーが挙がっている点は、原材料の多元調達を検討する日本の素材メーカーにも関係しうる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.82円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.66円 / 1PHP=2.46円 / 1MYR=38.51円 / 1SGD=122.94円 / 1USD=157.43円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

