タイ物品税庁、ピックアップ旧車買い替えで最大15万台補助
タイの物品税庁が、ピックアップトラックやタクシー、バイクをEVなどへ買い替える事業を提案し、ピックアップ最大15万台に1台4万バーツ(約19万円)を補助する案を審議する。
タイの物品税庁(กรมสรรพสามิต)は、ピックアップトラック、タクシー、バイクを対象に、古い車両を電気自動車(EV)などへ買い替える事業を提案した。対象はピックアップトラック最大15万台、タクシー最大3万台、バイクで、政府が購入時の補助金を出す仕組み。ピックアップトラックは2012年以前に登録され、ユーロ5排ガス基準を満たす新車への買い替えが条件で、1台あたり4万バーツ(約19万円)の補助金を支給する。財源は、2026年施行予定のエネルギー危機対策特別措置法に基づく財務省の借入枠4000億バーツ(約1兆8717億円)の一部を充て、借入審査委員会(คณะกรรมการกลั่นกรองเงินกู้)に提案される見通し。
ピックアップトラック向けには別途60億バーツ(約280億7609万円)の融資枠を設け、買い替え費用の一部に充てる。タクシーは組合所属・個人タクシーを含め最大3万台を対象にEVまたはハイブリッド車への切り替えを認め、購入資金はタイ貯蓄銀行(ธนาคารออมสิน)が低利融資(ソフトローン)を担う。バイクは頭金相当分を政府が補助する仕組み。借入枠4000億バーツ(約1兆8717億円)のうち2000億バーツ(約9358億6954万円)は事業全体の別部分に充当される内訳となっている。
背景
この事業はタイ政府が進めるエネルギー転換と排出ガス削減策の一環で、財務省が「エネルギー危機対策特別措置法」(2026年施行予定)に基づき調達する借入金を活用する計画。資金使途は借入審査委員会の審査を経て正式決定される見通しで、財務事務次官が関連手続きを統括する。
日本企業への含意
日本の自動車メーカーや部品メーカーにとって、タイのピックアップ・タクシー市場でEVやハイブリッド車への代替需要が増える可能性がある。補助金対象がユーロ5基準を満たす新車に限定されるため、現地生産車や輸出車の排出性能適合が選定条件になる可能性がある。タクシー向け融資をタイ貯蓄銀行が担う点から、現地金融機関との販売金融連携も検討材料となる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.05円 / 1000VND=6.13円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.49円 / 1MYR=38.79円 / 1SGD=123.46円 / 1USD=157.90円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

