フィリピンSEC、マーケットメイク規制を初めて統一化
フィリピン証券取引委員会が2026年10月17日、株式・債券市場でのマーケットメイクに関する初の包括的な規則を発表し、財務省が歓迎の意を示した。
フィリピン証券取引委員会(SEC)は2026年10月17日、マーケットメイクに関する規則を発表した。これは同国で初めてとなる包括的な規制枠組みで、株式と債券の両方の証券を対象とする。これまでは各取引所傘下の自主規制機関がSECの監督のもとで独自のマーケットメイク方針を運用していたが、新規則により取引所横断の共通基準が設けられる。財務省(DOF)はこの規則発表を歓迎する声明を出した。対象となるのは、関連取引所から公認・認定を受けた取引参加者で、マーケットメイカーとして活動するには最低1億5000万ペソ(約3億7115万円)の毀損されていない払込資本が必要となる。
規則では、指定スペシャリストとして認められるには証券取引またはマーケットメイクの実務経験が最低3年必要とされる。どの証券がマーケットメイクの対象になるかは各取引所が決定する。取引所は手数料の引き下げ、流動性リベート、取引施設へのアクセス拡充といったインセンティブをマーケットメイカーに提供することが求められる。フレデリック・D・ゴー財務相は、資本市場がより厚みと流動性を持つことで投資家の参加意欲が高まり、企業の資金調達が容易になるほか、雇用創出や長期的な経済成長を支える生産的分野への民間投資が促されると述べた。
背景
これまでフィリピンでは、各取引所傘下の自主規制機関がSECの監督下で個別にマーケットメイク方針を定めて運用していた。今回の規則は、取引所ごとに異なっていた運用を統一し、共通の規制基準を設けるものとなる。
日本企業への含意
フィリピン市場での株式・債券取引に関わる日本の証券会社や機関投資家にとって、マーケットメイクの規制が明確化・統一されることで、現地での流動性供給業務への参入条件が把握しやすくなる可能性がある。最低資本要件や経験年数の基準を踏まえ、現地法人や提携先の体制整備を検討する必要が生じる場合がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.93円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.67円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.83円 / 1SGD=123.26円 / 1USD=157.53円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

