蘭ASM、30年販売目標を3年前倒し 10-12月期12.3億ユーロ予想
半導体製造装置大手の蘭ASMインターナショナルは10-12月期売上高を12億3000万ユーロと予想し、2030年の販売目標を3年前倒しで達成したと発表した。
オランダ・アルメレに本社を置く半導体製造装置メーカー、ASMインターナショナルは10月27日、2026年10-12月期の売上高見通しを12億3000万ユーロ(前後5%の誤差あり)と発表した。これは米ドル換算で13億7000万ドル(約2149億196万円)に相当する。市場予想は11億8000万ユーロ(LSEG調査)で、同社はこれを上回る見通しを示した。あわせて2030年に掲げていた販売目標を3年前倒しで達成したと発表した。同社は最先端半導体の製造に不可欠な原子層堆積(ALD)技術で業界を主導している。
2027年の売上高見通しは、為替影響を除いた実質ベースで57億ユーロとし、アナリスト予想の54億1000万ユーロを上回った。直近の7-9月期実績は11億6000万ユーロで、市場予想の11億ユーロを上回った。アナリスト会社Degroof PetercamのMichael Roeg氏は、今回の発表を「トリプルビート(3重の上振れ)」と評した。
背景
人工知能(AI)は半導体業界の主要な成長けん引役となっており、投資家は巨額のAI関連投資に見合う需要があるかどうかを決算から見極めようとしている。ASMインターナショナルは最先端チップの製造に必要な原子層堆積技術で優位に立っている。
日本企業への含意
AI向け半導体の需要拡大が製造装置メーカーの業績を押し上げている状況は、同分野に部材や素材を供給する日本企業にも追い風となりうる。原子層堆積など先端プロセス向け技術・部品を手がける企業は、ASMをはじめとする装置メーカーの投資拡大を商機として注視する必要がある。一方で需要が計画を上回るペースで進む場合、供給網全体での供給能力確保が課題になる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.83円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.65円 / 1PHP=2.46円 / 1MYR=38.39円 / 1SGD=122.71円 / 1USD=156.86円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

