インドネシア失業率4.65%、1994年以来の低水準に接近
インドネシア統計庁は2026年の完全失業率が4.65%となり、1994年の4.36%に次ぐ過去最低水準に近づいたと発表した。
インドネシア統計庁(BPS)とインドネシア経済担当調整省は2026年10月27日、同国の2026年の完全失業率(TPT)が4.65%となったと発表した。これは1994年に記録した4.36%に次ぐ、過去最低水準に近い数字となる。経済担当調整省報道官のハリヨ・リマンセト氏は、労働市場の動向は国民の福祉と経済政策の効果を測る主要指標の一つであり、今回の4.65%という結果は実体経済支援策や投資促進策が労働市場の需要を満たすことに成功した証しだと述べた。
2026年のインドネシアの労働力人口は1億5541万人に達し、1990年代の8332万人から約2倍に拡大した。労働力人口が大幅に増える一方で失業率を低水準に抑えたことについて、リマンセト氏は、各経済分野で新たな雇用の創出と吸収が急速に進んでいることを裏付けるものだと説明した。同氏はまた、政府は今後も職業訓練やスキルアップ、産業稼働率の向上を通じて労働力の質を高める方針であり、焦点は失業率の低さの維持だけでなく、質の高い雇用の創出と国民生活水準の向上に直結する雇用吸収の実現にあると述べた。
背景
インドネシアの失業率は2005年に11.24%まで上昇した経緯があり、当時の雇用吸収の停滞と国内経済への圧力を反映していた。新型コロナウイルス流行下の2020年には7.07%まで悪化した局面もあった。従来の最低水準は1994年の4.36%で記録されていた。
日本企業への含意
失業率の低下と労働力人口の急拡大は、インドネシア国内の雇用吸収力の強さを示す一方、人材獲得競争が強まる可能性がある。現地に進出する日本企業にとっては採用コストの上昇に備える必要があり、政府が掲げる職業訓練・スキルアップ策との連携が人材確保の鍵になる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.83円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.65円 / 1PHP=2.46円 / 1MYR=38.39円 / 1SGD=122.71円 / 1USD=156.86円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

