JERA、フィリピンAboitizPowerへの支援継続を表明
日本のJERAは、2021年に約14.6億ドル(約2290億1961万円)出資したフィリピンのAboitizPowerを事業拡大の中核と位置付け、多様化と成長を支援する意向を示した。
日本のエネルギー大手JERAは、フィリピン最大級の電力生産企業AboitizPowerをフィリピン事業の「アンカー(中核拠点)」と位置付け、同社の事業多様化と成長を引き続き支援する方針を示した。JERA Asiaのカイ・イズミCEOはシンガポール国際エネルギー週間でのインタビューで、「AboitizPowerは我々にとって重要であり、アジアポートフォリオの中でも大型投資だった」と述べ、資本だけでなく能力構築と長期的な価値創出を共に目指す考えを語った。JERA Asiaのクリス・スターリング最高戦略責任者も、同社をフィリピンでの事業展開の「アンカー」と表現した。
JERAは2021年、AboitizPowerの株式27%を約14.6億ドル(約2290億1961万円)で取得した。この出資後、AboitizPowerは発電容量を約2.5ギガワット積み増し、現在の発電容量は6.9ギガワットに達し、フィリピン電力発電市場で24.3%のシェアを握る。AboitizPowerは2030年までに従来型電源と再生可能エネルギーの均衡の取れた電源構成を達成する目標を掲げる。JERAは現在10カ国以上で事業を展開しており、アジア地域での投資判断は各国の電力市場ニーズ、投資枠組みの実行可能性、現地パートナーシップの強さを基準に行うとしている。
背景
JERAは2021年の出資を通じて、AboitizPowerにグローバルネットワークへのアクセスをもたらした。この結果、AboitizPowerはLNGや電源開発、再生可能エネルギー容量の拡大を進めてきた。両社は昨年、フィリピン・バタンガスに電力発電セクターの人材育成拠点となる訓練施設「Global Technical Center of Excellence」を共同設立している。
日本企業への含意
日本の電力・エネルギー企業にとって、東南アジアの電力需要拡大を取り込む手段として、現地大手企業への出資と技術協力を組み合わせる手法が参考になる可能性がある。再生可能エネルギーへの移行が進むフィリピン市場では、発電設備だけでなく人材育成拠点への投資も、長期的なパートナーシップ構築の一環として検討材料になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.83円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.65円 / 1PHP=2.46円 / 1MYR=38.39円 / 1SGD=122.71円 / 1USD=156.86円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

