フィリピンにベトナムVingroupが5億ドルEV工場、年20万台生産へ
ベトナムの複合企業Vingroup(ベトナム最大の民間複合企業。EVのVinFastを傘下に持つ)が、フィリピンに5億ドル(約791億円)を投じて電動車(EV)製造施設を建設すると発表した。
ベトナムの複合企業Vingroupは2026年10月21日、フィリピンに5億ドル(約791億円)を投じてEV製造施設を設立する計画を発表した。計画は貿易産業省(DTI)が明らかにしたもので、施設は四輪EVを生産するほか、電動スクーターの新ラインもフィリピン市場に投入する。建設は2027年第1四半期の開始を目標としており、Vingroupはインドネシアのジャカルタやインドで既に展開する事業に続く地域拡大の一環として今回の投資を進める。
計画されている工場の初期生産能力は年間20万台で、国内市場向けに加え輸出も想定する。建設にかかる開発期間は1〜1.5年程度と見込まれている。クリスティーナ・ロケ貿易産業相は、Vingroupの5億ドル(約791億1392万円)の投資について「フィリピンが東南アジアにおける先端製造と環境技術の有力な投資先になりつつあることを示すものだ」と述べ、マルコス政権下でDTI(フィリピンの通商・産業政策を所管)が投資家の信頼を即座の事業稼働につなげるため全面的に支援すると強調した。
背景
Vingroupの今回の投資は、同社がインドネシアのジャカルタやインドで既に展開している事業に続く、東南アジアおよび南アジアでの地域拡大の一環として位置づけられている。
日本企業への含意
フィリピンではCREATE MORE Act(税制優遇を含む投資奨励法)や大統領令18号に基づくグリーンレーン制度により、EVなど製造業への外国投資の許認可が迅速化される。トヨタ・モーター・フィリピン(TMP)など同国で生産・販売を行う日系自動車メーカーは、Vingroupの年20万台規模の工場稼働によりEV分野での競合が強まる可能性があり、現地での価格戦略や電動化投資の見直しが必要になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.92円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.74円 / 1SGD=123.78円 / 1USD=158.23円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

