シンガポール、670MWガス火力起工 蓄電池併設し2029年稼働
PacificLight Powerがジュロン島で蓄電池併設の新型ガス火力発電所建設を開始、2029年の稼働開始を予定している。
PacificLight Power(シンガポールの発電事業者)は9月28日、ジュロン島(シンガポール南西部の工業地帯)で出力670MWの複合サイクルガス火力発電設備の建設を開始した。80MWの蓄電池システム(BESS、応答時間2秒)を併設し、シンガポール初のガス火力と蓄電池の組み合わせとなる。建設費は12億(1478億3787万円/9.39億ドル)。稼働後は年間120万戸の4LDK団地相当の電力を供給でき、同社の総発電能力は70%増加、シンガポール全体の電力需要の10%を賄う見込み。混合燃料は最大30%まで水素を含められる設計。建設はMitsubishi Power(三菱パワー)とJurong Engineering Limited(現地建設企業)が担う。
背景
シンガポールのピーク電力需要は2025年に8GWで、既存の発電容量13GWに対し2031年までに9.9〜13GWへ拡大する見込み。電力部門は同国全体の温室効果ガス排出量の40%を占め、新規供給力の確保が課題となっている。
日本企業への含意
三菱パワーが建設を担うことは、日本の発電設備メーカーが東南アジアのガス火力・蓄電池併設案件で受注機会を持つことを示す。水素混焼対応の設計が示されており、日本企業は水素・アンモニア混焼技術の実証や燃料供給網整備で協業余地を検討する必要がある。
本記事の円換算・ドル換算は当日のレート(10000IDR=88.07円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.71円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.66円 / 1SGD=123.20円 / 1USD=157.48円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

