ベトナム・ビングループ、9カ月純利益43.7兆ドン 前年比6倍
ベトナム最大の複合企業ビングループは2026年1〜9月期の連結純利益が43.7兆ドン(約2669億6778万円)で前年同期比6倍になったと発表した。
ベトナム最大の民間複合企業ビングループ(VIC、EVメーカーVinFastを傘下に持つ)は10月30日、2026年1〜9月期の連結財務諸表を発表した。税引後純利益は43.7兆ドン(約2669億6778万円)で前年同期の6倍に拡大し、通期計画の125%を達成した。連結売上高は372.5兆ドン(約2兆2756億円)で前年同期比2.2倍。9月30日時点の総資産は1600兆ドン(約9兆7746億円)相当で、年初比44.8%増加した。現金・現金同等物と短期金融投資は106.8兆ドン(約6524億5216万円)、借入金残高は390兆ドン(約2兆3826億円)だった。
資金調達では国際債券発行や優先株、国際シンジケートローンで23億ドル(約3631億7701万円)を調達した。EV子会社VinFastの世界販売台数は21万1242台で前年比91%増、うちベトナム国内は17万7697台(同71%増)。新型ピックアップ「VF Wild」には1万件の予約が入った。電動バイクの累計納車台数は71万台で前年比3倍となり、世界販売上位15ブランドに初めて入った。インドネシアとフィリピンの販売網は60店に拡大した。不動産子会社Vinhomesの販売額は219.6兆ドン(約1兆3416億円)(約1兆3416億円、前年比35%増)で、ハノイ近郊に600ヘクタールの新都市ビンミン・タムフンを8月に着工し、10万5000人の居住を見込む。観光子会社Vinpearlの売上高は10.7兆ドン(約653億6740万円)(約653億6740万円、前年比19%増)、客室稼働率は64%(同9ポイント増)、平均客室単価は295万ドン(約2万円)(約2万円、同12%増)。鉄道事業ではVinSpeedがSiemens Mobilityから高速車両10編成を、合弁Vinhomes-SGCがAlstomから車両200編成とシールドマシン100台などを発注した。
背景
過去12カ月間、ビングループは国際資本市場からの資金調達を積極化・多様化させてきた。新都市ビンミン・タムフンは2026年8月に着工した。新型車VF8(新世代)やVF2も2026年中に発売された。VinFastはインド、インドネシア、フィリピンで電動車ブランドとして上位の地位を維持している。
日本企業への含意
EVや二輪事業の急拡大と鉄道・不動産への大型投資は、ベトナム市場で競合する日本の自動車・部品メーカーにとって価格・納期競争の激化を意味する。不動産やインフラ分野では、Siemens MobilityやAlstomとの受注競争に日本の鉄道車両メーカーも巻き込まれる可能性がある。観光・ホテル業では客室単価上昇が続いており、日系ホテルチェーンも現地価格戦略の見直しが必要になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.86円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.73円 / 1SGD=123.18円 / 1USD=157.90円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

