ベトナムと米国、貿易協定交渉が7回を経て大筋合意
ベトナムと米国は相互的で公正かつ均衡ある貿易協定の交渉をほぼ完了し、署名前の技術的課題の調整段階に入った。
ベトナム工商省(MoIT)と米通商代表部(USTR)は、2025年4月から続けてきた「相互的で公正かつ均衡ある貿易協定」の交渉がほぼ完了したと発表した。これまでに公式交渉を7回実施したほか、閣僚級・技術者級の協議も多数重ねてきた。残る論点は一部の技術的事項のみで、署名に向けた最終調整段階にある。9月21日にはニューヨークでトー・ラム共産党書記長兼国家主席と米通商代表ジェイミソン・グリア氏が会談し、合意の推進を確認した。
米国は今年の最初の9カ月間でベトナムの最大輸出先となり、輸出額は1400億米ドル(約22兆1344億円)に達した。ベトナムの対米貿易黒字は1226.2億米ドル(約19兆3866億円)で、前年同期比23.8%増加した。MoIT対外市場開発・多国間貿易局のゴー・チュン・カン副局長は、両国は「ほぼ全ての交渉内容を完了した」とし、残るのは技術的観点からの確認作業のみだと述べた。トー・ラム氏は、ベトナムが対米貿易の均衡化へ米国からの輸入拡大に努めてきたと述べた。グリア米通商代表は、協定の署名と実施により両国間の新たな協力機会が開かれると述べた。
背景
両国は2025年4月以降、7回の公式交渉に加え閣僚級・技術級の協議を重ねてきた。米国はベトナムにとって最大の輸出市場であり、経済・貿易・投資協力は両国関係の中核をなしてきた。トー・ラム氏はトランプ米政権との関係強化に意欲を示してきた。
日本企業への含意
対米輸出比率の高いベトナム進出の日系製造業にとって、貿易協定の署名により関税や通関条件が安定すれば、サプライチェーン計画の見通しが立てやすくなる可能性がある。一方で、残る技術的論点の内容次第では原産地規則や輸入拡大要求が日系企業の調達・輸出入実務に影響する可能性があり、署名内容の確認が必要になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.53円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.68円 / 1SGD=123.52円 / 1USD=158.10円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

