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ネスレ、タイに230億バーツ投資 新コーヒー工場起工

ネスレは10月21日、タイ・サムットプラカン県で230億バーツ(約1082億円)を投じるインスタントコーヒー新工場の起工式を開いた。

スイスの食品大手ネスレは10月21日、タイ・サムットプラカン県(バンコク近郊)のアユタヤ工業団地で、新しいインスタントコーヒー工場「House of NESCAFÉ Thailand」の起工式を開いた。総投資額は230億バーツ(約1082億円)。工場ではインスタントコーヒー粉末、調製インスタントコーヒー、缶入りコーヒー飲料など複数のNESCAFÉ製品を生産する。稼働開始は仏暦2571年(西暦2028年)後半を見込む。同社はタイを最大かつ最も活況なコーヒー市場の一つと位置づけており、NESCAFÉはタイ国内コーヒー市場で首位ブランドとなっている。

新工場は500人超の雇用を創出するほか、タイの農家・サプライヤーから年間43億バーツ(約202億円)相当の原材料・資材を調達する計画。自動倉庫システム(ASRS)は10万パレットの保管能力を備える。ネスレのアジア・オセアニア・アフリカ担当副会長兼社長レミー・オジェル氏は、消費者需要の増加への対応と東南アジアでの生産能力拡大、コーヒー事業の持続的成長を狙いとし、タイの将来への自信を反映した投資だと述べた。タイ産業相でBOI(税優遇などで外資を誘致するタイの政府機関)副議長のウィーラウット・シンパチャー氏は、世界的企業と誘致に取り組む政府の連携の成果だと評価した。ネスレ・インドシナ会長兼CEOのニキル・チャウラ氏は、工場がタイ経済・社会に長期的価値をもたらすと述べた。

背景

ネスレは40年以上にわたりタイ産ロブスタ種コーヒー豆を調達しており、タイのコーヒー農家に対し研修や高品質苗木の配布、栽培地域の拡大支援を継続的に行ってきた。工場にはコーヒー産業の発展と高品質原料の開発を担うコーヒー・イノベーションセンターも併設される。

日本企業への含意

タイ国内の原料調達額増加は、現地で農業資材や物流サービスを提供する日本企業にとって取引機会の拡大につながる可能性がある。また東南アジア最大級の生産拠点としてタイが位置づけられることで、同地域に進出する日系食品・飲料メーカーにとって、現地サプライチェーンの競争環境が変化する可能性がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.92円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.74円 / 1SGD=123.78円 / 1USD=158.23円)によります。

出典

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