タイ外食5720億バーツ市場、OKJなど3社がメニュー刷新
タイの飲食大手OKJ、カムカム、MAGURO GROUPの3社が、13年ぶりの看板ブランド刷新や新ブランド投入を相次いで打ち出した。
タイの飲食企業OKJ(野菜栽培企業として創業し、現在は有機食材を使う飲食店運営会社。傘下に5ブランド・計85店舗)は、看板ブランド「オ・カジュ」を13年ぶりに全面刷新し、メニュー構成・サイズ・価格帯を見直した。小サイズは99バーツ(約468円)から。15年にわたり飲料事業を展開するカムカムは、ヨーグルトにお茶を加えた新ブランド「Yothé」をスピンオフで立ち上げ、2026年10月10日にバンコクのEmsphereに1号店を開業する。価格は69バーツ(約326円)から。飲食運営のMAGURO GROUPは、東京・銀座発の揚げサンドイッチ店「Age.3」のライセンスを獲得し、2026年10月1日にCentral Park G階に1号店を開業する。価格は89バーツ(約421円)から。
カムカムは2026年3月から7月の5カ月間でヨーグルト系メニューを50万杯販売した実績をもとに、Yothéはトッピング22種類を用意し、出店目標は5年で100店舗、2029年までに300店舗、売上高目標10億バーツ(約47億2572万円)。現在のカムカムの店舗網は200店。Age.3は日本での最高日販3000個の実績があり、タイ向けに30品目を改良、卵サラダは115バーツ(約543円)、ブルーベリーは135バーツ(約638円)。MAGURO GROUPは2026年に全ブランド合計15店舗を新規出店し、売上高30%増、1店舗あたり月商100万バーツ(約473万円)を見込む。OKJは会員45万2000人の「OKJ TOGETHER」のポイント付与速度を6倍にし、80バーツ(約378円)の購入で1ポイント・1スターを付与、2026年中に20店舗以上を増やし90店舗体制、売上高10%増を目指す。
背景
OKJのCEOの談話によれば、2025年のタイ外食市場規模は5.72千億バーツ(約2703万円)に達し、消費者行動の変化という逆風の中で4.8%成長した。OKJのCEOは有機食材を使うファーム・トゥ・テーブルの強みを維持しつつ消費者の声に応える刷新だと説明。カムカムのCEOは15年の顧客データを新商品開発に生かしたと述べ、MAGURO GROUPのCEOはカジュアルダイニング業態の制約を補うためスナック・デザート事業に参入すると説明した。
日本企業への含意
Age.3のように日本発のフードブランドがタイでライセンス展開される動きは、日本企業にとって現地パートナー経由でのブランド輸出の好機となる。会員基盤を活用した高速ポイント制度や低価格帯メニューでの顧客接点強化は、タイで事業展開する日系外食チェーンにとっても参考になる。出店ペースの速さや価格帯設定の細かさは競合環境の厳しさを示しており、進出済み企業は価格戦略や会員施策の見直しが必要になる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.87円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.44円 / 1USD=158.00円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

