シンガポールGIC、英PHPと合弁 病院27施設で5億ポンド調達
英ヘルスケア不動産大手PHPとシンガポール政府系ファンドGICが50対50の合弁会社を設立し、5億ポンド規模の資金を調達すると発表した。
英国の医療用不動産投資信託(REIT)Primary Health Properties(PHP)は2026年10月19日、シンガポール政府系ファンドGICと50対50の合弁会社を設立すると発表した。合弁会社にはPHPが保有する27の民間病院(評価額約7億ポンド)を拠出し、これにより5億ポンド(8億5200万シンガポールドル、約1051億5922万円相当)を調達する。PHPは引き続き不動産・資産の管理者として関与する。
PHPの説明によると、合弁会社の持分はPHPとGICがそれぞれ50%ずつ保有する構成で、27の民間病院は同社の既存ポートフォリオから拠出される。取引後、PHPの純負債は現在の34億ポンドから29億ポンドに減少する見込み。PHPは資産管理者としての役割を維持し、継続的な手数料収入を得る。
背景
PHPは2024年に買収した英ヘルスケア不動産REITのAssuraに伴う負債を抱えており、今回の合弁で得る資金はその返済に充てられる。PHPは6月の時点で、非公開の投資家との間で民間病院ポートフォリオの価値を引き出す合弁の可能性について協議を進めていた。
日本企業への含意
ヘルスケア不動産は安定した賃料収入が見込める資産として機関投資家の関心を集めており、GICのような政府系ファンドが大規模な合弁を通じて資金を投じる動きは、日本の不動産会社やREIT運用会社にとって海外ヘルスケア不動産への投資機会を見直す材料になる可能性がある。資産を保有せず管理業務に特化する収益モデルも、日本の不動産運用会社が検討しうる選択肢となる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.10円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.43円 / 1USD=157.90円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

