フィリピン・比星間の海底ケーブル障害、通信各社が迂回
フィリピンとシンガポールを結ぶ海底ケーブルの一部が10月2日に切断され、国内の通信速度低下が発生した。
フィリピンの通信大手PLDT、Converge ICT Solutions(インターネットサービス事業者)、Globe(携帯・ブロードバンド事業者)は、フィリピンとシンガポールを結ぶ海底ケーブルの一部区間が10月2日にオフラインとなったと発表した。これにより国内全域で通信速度の低下や接続の断続が発生した。各社はシンガポール方面との通信トラフィックを他の海底ケーブル経路に迂回させる対応を取り、通常化に向けて作業を進めていると説明した。インシデントは10月3日に報告された。フィリピン大学ディリマン校のネットワーク運用部門も、同区間のケーブルがオフライン状態にあることを確認した。
PLDTは、海底ケーブル切断が全国的なサービスに影響したとしつつ、影響を受けたトラフィックの大半を迂回済みで、サービスは間もなく正常化する見込みと説明した。Converge ICT Solutionsは、シンガポールとの送受信トラフィックを他の海底ケーブル経由に切り替え、技術チームがシンガポールにホストされるアプリやウェブサイトへの接続状況を継続監視していると述べた。Globeは、技術的問題によりモバイル・ブロードバンド両方で通信速度低下が起こり得るとして、早期の正常化に向けて対応中と利用者に案内した。フィリピン大学ディリマン校のネットワーク運用部門は、多くの上流インターネット事業者がこの国際回線を経由しているため、特に海外ホストのサービス利用時に遅延増加や断続的な性能低下が生じ得ると説明した。
背景
海底ケーブルは国家間のインターネット通信の多くを担っており、複数の経路があることで一つの回線が故障しても接続を維持できる一方、迂回中は一時的に性能が低下することがある。
日本企業への含意
日本企業にとっては、フィリピン拠点のコールセンターやBPO、クラウド利用などで一時的な通信遅延が業務に影響する可能性がある。海外とのデータ連携を行う企業は、障害発生時の代替通信手段や業務継続計画を見直す必要が出てくる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.92円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.69円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.68円 / 1SGD=123.41円 / 1USD=157.93円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

