マレーシア・ペナン州、医療技術投資23億リンギ 医療機器企業倍増へ
マレーシア・ペナン州政府は、2021年から2026年第1四半期までに医療技術分野で23億リンギ(約889億1982万円)の投資が承認されたと発表した。
マレーシア・ペナン州(シンガポール北西部の州、州都ジョージタウン)のチョウ・コンヨウ首席大臣は、医療技術産業サミットで、2021年から2026年第1四半期までの間に同州の医療技術分野で23億リンギ(約889億1982万円)相当の投資が承認されたと明らかにした。この投資は40件のプロジェクトに関わり、約4500件の雇用を創出したという。チョウ首席大臣は、現地の医療技術企業のうち、マレーシア医療機器庁(MDA)に登録された機器を製造する企業数を現在の20社から40社へ倍増させる目標を掲げた。
世界の主要医療技術企業30社のうち7社がペナン州に拠点を置いている。2021年から2026年中頃までの光学・精密・医療・手術器具の輸出額は2億3800万リンギ(約92億127万円)に上り、同州はマレーシア全体のこのカテゴリーの輸出額の平均64%を占めているという。チョウ首席大臣は「医療技術はもはや専門分野ではなく、高付加価値な製造業エコシステムの柱だ」と述べ、高精度な製造技術が手術器具やインプラント、高精度医療機器に直結していると説明した。
背景
ペナン州は半導体産業を5十年にわたり発展させてきた経緯があり、先端技術分野での専門性を培ってきた。州政府は現在、単なる製造規模の拡大から、設計・研究開発・規制対応能力・試験といったより高付加価値の活動への転換を進めている。チョウ首席大臣は、半導体産業での経験が医療技術発展の次の段階の基盤になったと述べた。
日本企業への含意
半導体関連の精密加工技術を持つ日本の製造業にとって、ペナン州は医療機器分野での新たな生産拠点や部品供給先となる可能性がある。現地企業がMDA登録機器の製造を倍増させる目標を掲げる中、精密部品や検査装置を手がける日本企業は、現地企業との提携や技術供与を通じた市場参入を検討する余地が生まれる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.40円 / 1000VND=6.08円 / 1THB=4.69円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.66円 / 1SGD=123.43円 / 1USD=157.98円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

