東京ガス、フィリピンLNG事業の拡大検討 2030年に5GW目標
東京ガスのシンガポール拠点CEOが、フィリピンの天然ガス事業への追加投資に前向きな姿勢を示した。
東京ガスアジア(Tokyo Gas Asia Pte. Ltd.)のヤオ・ユミコCEOは2026年10月30日、シンガポールでのインタビューで、フィリピンの天然ガス分野での投資拡大に意欲を示した。具体的には、バタンガス(フィリピン・ルソン島南部の州)にある洋上LNGターミナルの拡張や、ガス火力発電所プロジェクトへの参画を検討する可能性があるとした。パートナー候補として、プライム・インフラストラクチャー・キャピタル(Prime Infrastructure Capital Inc.、ラソン氏が所有する企業)とファーストジェン(First Gen、ロペス氏率いる企業)の名を挙げた。
バタンガスのLNGターミナルは、東京ガスが20%、ファーストジェンが20%の株式を保有し、残り60%をプライム・インフラが保有する。この60%は、もともとファーストジェンが保有していた持分をプライム・インフラに売却したもの。ヤオ氏は「機会があり、我々を迎え入れることを検討してもらえるなら、喜んで応じたい」と述べ、「ガス火力発電所が必要になれば、いずれLNGもさらに必要になる。その意味で、LNG受け入れターミナルや発電所への投資を増やせればと考えている」と語った。東京ガスは日本国内で3GWの発電設備を持ち、2030年までに5GWへの拡大を目指す。
背景
東京ガスは昨年、プライム・インフラが現在運営するバタンガスLNGターミナルの20%株式を取得した。ファーストジェンは以前、同施設の建設を東京ガスに委託した経緯があり、その後60%の持分をプライム・インフラに売却し、20%を保有し続けている。
日本企業への含意
日本のエネルギー・商社関連企業にとって、フィリピンのガス火力・LNGインフラ投資は拡大余地がある分野になる可能性がある。既存の資本関係を持つ企業が追加出資や発電設備の参画を検討する動きが広がれば、関連する設備・資材の輸出機会やコンソーシアム形成の選択肢が増えることになる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.00円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.61円 / 1SGD=123.23円 / 1USD=157.90円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

