比LNGPH、バタンガスに陸上LNGタンク検討 60億ペソ規模
フィリピンのLNGPHが、バタンガス州に60億ペソ(約150億円)規模の陸上LNG貯蔵タンク新設を検討していることが分かった。
フィリピンの発電大手3社連合LNGPH(メラルコ・パワージェン、アボイティス・パワー、サンミゲル・グローバル・パワー・ホールディングスの共同事業体)は、バタンガス州に陸上LNG貯蔵タンクを新設する計画を検討していると発表した。想定コストは60億ペソ(約150億円)。貯蔵容量18万立方メートルで、ガス供給換算で18日分に相当する。建設期間は36〜42カ月を見込む。LNGPHは先月、同州で容量6万立方メートルのタンク2基(合計12万立方メートル、ガス消費換算で11日分)を稼働させたばかりで、今回の第3タンクはそれに続く拡張案となる。
LNGPHは現在、アブダビ国営石油会社(ADNOC、アラブ首長国連邦の国営企業)から容量13万5000立方メートルの浮体式貯蔵設備をチャーターしており、新設タンクはこれを陸上の恒久設備に置き換える狙いがある。ミラライャリ最高経営責任者は「浮体式貯蔵再ガス化設備(FSRU)に頼るより、陸上にタンクを置く方が自然な解決策だ」とし、天然ガスがルソン島の電力供給の20〜40%を占める中、「全量を海上の積み込みアームにつながる船舶に依存すべきではない。強靭な電力網は陸上タンクを持つべきだ」と述べた。LNGPH傘下のエクセレント・エナジー・リソーシズ(EERI)は、エネルギー省(DOE)が実施する3800メガワット超を募る初のミッドメリット天然ガス容量入札に、バタンガスとビサヤの計3案件で参加している。
背景
LNGPHは前年初めに結成された連合体で、メラルコ・パワージェン、アボイティス・パワー、サンミゲル・グローバル・パワーの3社が33億米ドル(約5214億円)の投資契約を結び、イリハンのガス火力発電資産とバタンガスのLNG輸入・再ガス化ターミナルを取得したことを受けて発足した。
日本企業への含意
日本の電力・商社関連企業にとって、フィリピンの天然ガス・LNGインフラ需要は拡大基調にあり、貯蔵タンク建設や関連設備の供給機会が生まれる可能性がある。また入札が進むミッドメリット容量市場への参画や、EPC(設計・調達・建設)分野での協業機会も検討材料になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.83円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.46円 / 1USD=158.00円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

