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キリン、東南アジアで健康食品市場参入 豪州企業の知見活用

キリンホールディングスは2023年に買収した豪ブラックモアズの規制対応ノウハウを活用し、東南アジアのサプリメント市場に参入する方針を示した。

キリンホールディングスの南方武志社長は2026年9月、サプリメント大手ブラックモアズ(豪州のビタミン・健康食品ブランド)との協業を東南アジアへ拡大する方針を明らかにした。ブラックモアズは2023年に18.8億豪ドルで買収した企業で、各国の輸入・販売承認を得る際の規制対応ノウハウを持つ。キリンはこのノウハウを使い、インドネシア、マレーシア、タイなど東南アジア各国での市場参入を目指す。世界のサプリメント市場は2025年から2033年にかけて2倍に拡大し、2033年には4310億米ドル(約68兆2178億円)規模になると見込まれている。

ブラックモアズの売上構成は東南アジアが約30%を占め、中国の20%を上回る。キリンは健康科学事業について2035年に売上5000億円、営業利益750億円という目標を掲げており、前年度の同事業の営業利益は111億円だった。南方社長は『ブラックモアズとの協業は順調に進んでいるが、課題はどこまで拡大できるかだ。次の目標は東南アジアで、各国の規制に関するブラックモアズの知見と経験を生かし、輸入・販売の承認取得を目指す』と述べた。また『東南アジアは今後も成長を続ける市場であり、どこまで浸透できるかが鍵になる』とも語った。

背景

キリンは2023年にブラックモアズを買収し、以降は共同で健康食品の開発を進めてきた。両社が共同開発したCognition UltraやLC-Plasmaは、ブラックモアズブランドとして豪州、ニュージーランド、台湾で販売されている。キリンの主力事業だったビール事業は縮小傾向にあり、健康科学事業への期待が高まっている。

日本企業への含意

日本の食品・製薬企業にとって、現地規制対応に強みを持つ買収先ブランドを足がかりに東南アジア市場へ展開する手法は参考になる。各国で異なるサプリメント規制の攻略には、現地に根付いたブランドの知見活用が有効になる可能性がある。ビール等既存事業が伸び悩む中、健康食品分野への多角化戦略の一例として注視できる。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.50円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.69円 / 1SGD=123.58円 / 1USD=158.28円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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