ベトナムに王子HD工場、投資1.1億ドル 2028年稼働
王子ホールディングス傘下のOji Liquid Pakが、ベトナム・ドンナイ省の高度技術団地に投資額1.1億ドル(約174億円)の無菌紙容器工場を2026年10月10日に着工すると発表した。
日本の王子ホールディングス(王子HD)傘下で無菌紙容器ブランドのOji Liquid Pakは、ベトナム南部ドンナイ省のロンタイン・ハイテクパークで新工場を2026年10月10日に着工する。敷地面積は5万7000平方メートル、投資総額は1.1億ドル(約174億円)。工場は2028年からの稼働を予定しており、飲料・液体食品向けの無菌紙容器を生産し、ベトナム国内市場と東南アジアおよび海外市場向けの王子グループの供給網を支える。製品は市場で使われているロール式充填機との互換性を持たせる設計とした。
工場の年間最大生産能力は80億個の容器。王子HDは創業150年の歴史を持つ企業で、2023年には40年以上の無菌包装の実績を持つイタリア企業IPI S.r.l.を買収し、液体包装分野での能力を拡大した経緯がある。王子HDのテラウチ・ミキト最高経営責任者は、ベトナムが東南アジアにおける戦略的な生産拠点になりつつあり、現地生産によって顧客対応を強化できると述べた。Oji Liquid Pakのケストゥティス・スリウザス最高経営責任者は、包装業界が性能・食品安全・運用の柔軟性・素材の循環性を兼ね備えた基準に向かっていると述べた。
背景
2023年、王子HDはイタリアの無菌包装企業IPI S.r.l.を買収し、液体包装事業での能力拡大を図った。今回のベトナム工場建設は、その延長線上で東南アジアでの生産拠点強化を進める動きにあたる。
日本企業への含意
飲料・食品メーカーにとって、東南アジア域内で無菌紙容器の現地調達が可能になれば、輸送コストやリードタイムの短縮につながる可能性がある。ベトナムを含む東南アジアに生産拠点を持つ日本の飲料・食品企業は、同工場の稼働開始後に調達先の選択肢が広がることになる。また包装資材の現地化が進むことで、サプライチェーンの分散を検討する企業にとって新たな選択肢となる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.52円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.70円 / 1SGD=123.58円 / 1USD=158.28円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

