10月24日(土) 現地報道と公的統計から、日本のビジネスパーソンに有益な情報をピックアップしています
東南アジアのビジネスニュースを日本語で

マレーシア半導体人材2.1万人養成、30年に6万人目標

マレーシア投資貿易産業省は半導体分野の人材を2026年6月時点で2万1391人養成したと発表し、2030年までに高度技能人材6万人の育成を目指すと明らかにした。

マレーシア投資貿易産業省(MITI)は2026年10月6日、高等教育機関や技術訓練機関が実施する各種人材育成プログラムを通じ、半導体分野の人材2万1391人を2026年6月時点で養成したと発表した。同省は国家半導体戦略(NSS)の一環として、2030年までに半導体分野の高度技能労働者6万人を育成する目標を掲げている。対象にはIC設計分野も含まれる。発表は国会での書面質問への回答として示された。

今回の養成実績2万1391人は、2030年目標の6万人に対する途中経過として示された数値で、達成率は約35.7%にあたる。MITIは書面回答で、こうした取り組みの狙いについて「地元人材の育成を産業界の需要に合わせ、卒業生の就業力を高め、現地企業が技術を習得し自社の知的財産(IP)を開発する能力を強化すること」にあると述べた。また同省は半導体政策の方向性を「Made in Malaysia」から「Made by Malaysia」へと転換すると表現した。

背景

この人材育成の取り組みは、マレーシアが半導体分野で単なる生産拠点であることから脱却し、技術・専門知識・知的財産を自ら保有する方向へ転換する「Made in Malaysia」から「Made by Malaysia」への移行戦略の一部として位置づけられている。

日本企業への含意

マレーシアで人材育成が進み2030年までに高度技能人材6万人の確保が目指されることで、同国に生産・設計拠点を持つ日系半導体関連企業は、現地採用や共同研究開発の選択肢が広がる可能性がある。一方でIC設計などIP開発志向の強化は、現地企業・人材との技術移転や知財保護の条件を日本企業側も慎重に検討する必要を生む。

PRVRIAcademy 東南アジアの現地スタッフに、日本トップ企業の研修を。英語・オンラインライブ、次回2027年1月12日開講

本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.27円 / 1000VND=6.10円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.75円 / 1USD=158.15円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

メールで受け取る

1週間の東南アジアのビジネスニュースを、月曜の朝に1通にまとめて送ります。