フィリピンと英国、最大50億ポンドの輸出金融枠で合意
フィリピンと英国は2026年9月23日、英国輸出金融機関UKEFによる最大50億ポンド(約1兆572億円)の支援を可能にする政府間協定に署名した。
フィリピンと英国は2026年9月23日、政府間(G2G)パートナーシップに署名した。これにより、英国の公的輸出信用機関であるUK Export Finance(UKEF)による金融支援を、両国が優先するプログラムやプロジェクトに充てられるようになる。支援可能な最大規模は50億ポンド(約1兆572億円)で、対象分野はエネルギー転換、持続可能な交通、水・衛生、航空、社会インフラなど多岐にわたる。英国政府は、フィリピンの開発計画に沿った戦略的かつ実現可能なプロジェクトの特定と推進に注力するとしている。
両国は既に、フィリピン・英国合同経済貿易委員会(JETCO)傘下のインフラ分野作業部会(SWG)で具体的なプロジェクトの協議を始めていた。英国は最近、ルソン経済回廊(LEC)の一員にも加わっている。フレデリック・ゴー財務長官は、この枠組みが雇用創出、企業強化、インフラ整備、フィリピン国民への機会拡大につながるべきだと述べた。英国のアナス・サルワー貿易相は、この協定が英国企業にとってもフィリピンのプロジェクトに参画する経路になると述べた。
背景
両国は2026年に外交関係樹立80年を迎える。今回の協定は、両国がJETCOのインフラ作業部会を通じて進めてきたプロジェクト協議の延長線上にあり、英国が新たにルソン経済回廊に加わったことも背景にある。
日本企業への含意
日本企業にとっては、英国がフィリピンのインフラ案件に資金供与で参入する動きが強まることを意味する。エネルギー転換や交通、水・衛生分野で英国企業との競合や共同事業の機会が生じる可能性があり、日本の商社やインフラ関連企業は、対象分野での案件形成や入札動向を注視する必要がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.92円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.69円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.68円 / 1SGD=123.41円 / 1USD=157.93円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

