ベトナム、カイメップ共同埠頭が稼働 年90万TEU処理能力増強
ベトナム南部カイメップ・チーバイ地区でTCTTとCMITの両コンテナ埠頭が隣接埠頭を共同運用する体制に入り、商業稼働を開始した。
TCTT(Tân Cảng – Cái Mép Thị Vải、タンカン・サイゴン傘下の深水コンテナ港)とCMIT(Cái Mép International Terminal、カイメップ国際コンテナターミナル)が隣接する埠頭を連結し、共同運用(ベンチュン)として商業稼働を始めた。国際コンテナ船社のHapag-Lloyd(ハパックロイド)の船舶AIN SNAN EXPRESSが式典で同埠頭にて実際に荷役され、商業運用開始を象徴した。両社は2024年5月24日に協力の覚書を締結しており、約2年を経て稼働に至った。
連結した岸壁の長さは1200メートルに達し、大型コンテナ船3隻を同時に受け入れられるようになった。従来は個別運用で最大2隻までしか同時接岸できなかった。共同運用により処理能力は30~40%向上し、各港でTEU(20フィートコンテナ1個分を表す単位)換算で年間40万~50万TEUの処理能力が上乗せされる見込みで、両港合計では年間90万TEUの増強となる。
背景
TCTTとCMITはカイメップ・チーバイ地区に隣接する大型コンテナ埠頭で、岸壁の高さや法線がそろい、ガントリークレーンの軌道も接続可能だったことから共同運用が可能になった。世界的なコンテナ船の大型化と、国際サプライチェーンでの船舶回転率向上の要請を背景に、両港は既存資源をより柔軟かつ効率的に活用する狙いで提携した。
日本企業への含意
ベトナム南部の主要港湾の処理能力が拡大することで、同地域を利用する日本企業の輸出入における船待ち時間短縮やスケジュール安定化が期待できる。大型船の寄港機会が増えれば直行便の選択肢が広がり、物流コスト削減につながる可能性がある。物流・製造業は今後の航路再編や配船計画の変化を注視する必要がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.31円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.73円 / 1SGD=123.69円 / 1USD=158.30円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

