パナソニック、ベトナムで中古エアコン500~1000台回収実証へ
パナソニックベトナムは家電量販のカオフォンと提携し、2026年10月から南部・中部で使用済みエアコンの回収・リサイクル実証実験を始める。
パナソニックベトナムは家電量販大手カオフォン(家電・インテリア店チェーン「チョーロン」運営)と合意し、使用済み家電の回収・リサイクルを目指す実証プログラムを立ち上げた。まず使用済みエアコンの買い取りから着手し、2026年10月に開始、2027年3月末までの実施を予定する。対象地域はベトナム南部・中部で、カオフォンの小売店舗でパナソニック製品を購入した顧客が使用済みエアコンを登録・売却できる仕組みとなる。
初期目標として最低500台、最大1000台の使用済みエアコンの回収を目指す。パナソニックグループはベトナムに2026年4月時点で7社・従業員約7000人の体制を持ち、親会社パナソニックホールディングスの2026年3月期連結売上高は8兆487億円(を1000倍換算)の見込みとされる。回収後の廃棄物は必要な許認可の取得状況に応じ、解体・素材別の分別・リサイクルが行われる予定。パナソニックベトナムのフジノ・タカヤス社長は、使用済み家電回収の先駆けとして、電子廃棄物の回収・リサイクルの実践モデルを作り、ベトナムの循環型経済政策推進に貢献したいとの考えを示した。
背景
ベトナムでは2020年制定の環境保護法で拡大生産者責任(EPR)制度が定められ、電気・電子製品については2025年1月1日から適用が始まっている。しかし家庭から排出される家電製品を適正に回収・リサイクルする体制は未整備で、メーカーがEPR義務を履行することは依然として課題となっている。
日本企業への含意
ベトナムで家電を販売する日本企業にとって、EPR義務への対応は避けられない課題になる。小売チェーンと連携した回収網の構築は、法令順守だけでなくブランドイメージ向上にもつながる可能性があり、同様の実証モデルが他の家電カテゴリーや他社にも広がる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.53円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.68円 / 1SGD=123.52円 / 1USD=158.10円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

