10月26日(月) 現地報道と公的統計から、日本のビジネスパーソンに有益な情報をピックアップしています
東南アジアのビジネスニュースを日本語で

タイ首相、GDP予測2.1%の再検証指示 外資30%増受け上振れ視野

タイのアヌティン首相は国家経済社会開発委員会(NESDC)が示した今年のGDP成長率予測2.1%について、算出方法や前提条件の再検証を指示した。

タイのアヌティン・チャンウィーラクーン首相は、政府系番組「クイ・カップ・クロム・アヌティン」で、国家経済社会開発委員会(NESDC、GDP予測を所管するタイ政府機関)が示した今年のGDP成長率予測2.1%について、NESDCに算出方法・前提条件・使用データの再検証を指示したと明らかにした。首相は「今年のタイのGDPは2.1%では絶対にない」と述べ、現行予測が実態より低すぎるとの見方を示した。再検証の具体的な時期や公表日は明らかにされていない。結果はタイ商工会議所やタイ工業連盟など関連業界団体と協議した上で公表される見通し。

首相は上振れの根拠として、今年上半期の外国からの投資額が前年通年の実績を約30%上回ったこと、輸出が20%超拡大し過去には25%近くまで伸びた実績があることを挙げた。また法人税・個人所得税の増収や、経済刺激策による資金循環も良好だと説明した。タイ国内市場の人口約7000万人に加え、アセアン市場全体では約7億人の消費市場にアクセスできる点も強調した。

背景

NESDCは今年のGDP成長率予測を2.1%としていたが、外資流入や輸出の拡大など複数の経済指標はこれより良好な水準を示していた。首相はこうした指標のギャップを踏まえ、予測の再検証を求めた。

日本企業への含意

タイのGDP予測が上方修正されれば、現地進出済みの日本企業にとって投資環境や消費市場の見通しが改善する材料になる可能性がある。外資流入の増加傾向や輸出の拡大が続く場合、製造拠点としてのタイの位置付けや、アセアン市場全体を見据えた事業計画の見直しが必要になる。

PRVRIAcademy 東南アジアの現地スタッフに、日本トップ企業の研修を。英語・オンラインライブ、次回2027年1月12日開講

本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.81円 / 1000VND=6.08円 / 1THB=4.65円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.41円 / 1SGD=122.71円 / 1USD=156.84円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

メールで受け取る

1週間の東南アジアのビジネスニュースを、月曜の朝に1通にまとめて送ります。