三菱、新型パジェロをタイで世界初発売 149万バーツから
三菱自動車(タイランド)は10月19日、新世代SUV「オールニューパジェロ」をタイで世界に先駆けて発売した。
三菱自動車(タイランド)は10月19日、バンコクのOne Bangkok Forumで新世代プレミアムSUV「オールニューパジェロ」の発売を発表した。世界で最初にタイ市場へ投入するもので、44年の歴史を持つパジェロの5代目モデルにあたる。価格はGLS 2WD仕様が149万9000バーツ(約708万円)、GSR 2WD仕様が169万9000バーツ(約803万円)、Super Exceed 4WD仕様が199万9000バーツ(約945万円)の3グレード構成。タイでの生産を基盤に、今後は日本・オーストラリアを含む100カ国以上への展開を計画している。
エンジンは2.4リッター直列4気筒ディーゼル(16バルブ)で最高出力204馬力、最大トルク480ニュートンメートルを発生し、8速オートマチックと組み合わせる。ヤマハ(日本の楽器・音響機器メーカー)と共同開発した「ダイナミックサウンド」オーディオは12スピーカー構成で、3種の音響補正モードと4種の音響モード、5段階のリスニングポジション調整に対応する。ディスプレイはSuper Exceedが14.3インチ、GLSとGSRが12.3インチの一体型デュアル画面で、時間帯に応じて変化する16種のグラフィックパターンを備える。稲葉良一社長兼CEOは、タイを主力生産拠点兼輸出拠点と位置づけ、日本・オーストラリアには西暦2026年度(タイ仏暦2569年度)、ASEAN・中南米・中東を含む100カ国以上には西暦2027年度(同2570年度)から順次展開すると述べた。
背景
パジェロは40年以上の歴史を持つSUVで、これまで4世代にわたり展開されてきた。三菱自動車はタイで65年の事業実績を持ち、同国の生活様式や道路事情への理解を蓄積してきた。新型パジェロは日本の技術力とタイでの知見を組み合わせて開発され、タイ国内で10万キロメートルに及ぶ実路走行試験を実施した。部品供給・製造の80%以上をタイ国内企業が担っている。
日本企業への含意
タイを起点に自動車部品の現地調達比率(インドネシアが製品に求める国内調達の比率)が8割を超える体制が組まれており、日系自動車部品メーカーにとってはタイ拠点を通じた供給網参加の機会が広がる可能性がある。また日本市場への投入が2026年度に予定されており、国内の三菱ディーラーや関連部品商は販売準備や在庫計画を前倒しで検討する必要が生じる。音響システムのようにタイ国外の日本企業との協業事例もあり、他業種の日系企業にとっても現地法人との共同開発案件を模索する参考になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.10円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.43円 / 1USD=157.90円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

