タイBOI、トヨタの水素車生産に14.9億バーツ投資承認
タイ投資委員会(BOI)が、トヨタ自動車タイ法人による水素燃料電池ピックアップトラック(FCEV)生産への追加投資14.9億バーツ(約70億4032万円)を承認した。
BOI(税優遇などで外資を誘致するタイの政府機関)はトヨタ自動車タイ法人(Toyota Motor Thailand Limited)が水素燃料電池ピックアップトラック(FCEV)の生産拡大に投資することを承認した。タイでのFCEV生産はトヨタにとって初めて。追加投資額は14.9億バーツ(約70億4032万円)で、チャチュンサオ県のバンポー工場で2027年12月に生産を開始する。年間生産能力は3000台で、生産開始当初は欧州、豪州、ニュージーランド向けなど全量を輸出する計画。トヨタはタイで64年にわたり事業を展開し、累計投資額は2000億バーツ(約9450億988万円)、工場3カ所、生産能力は合計年77万台、従業員は1万3000人に上る。
トヨタのタイ事業は世界生産拠点として4位の規模で、完成車を100カ国以上に輸出している。年間の現地調達額は6.4億バーツ(約30億2403万円)に上る見込み。BOIによると、2026年9月時点でEV関連の投資承認は203件、総額1410億バーツ(約6662億3196万円)に達した。BOIのナリット事務局長は、トヨタが60年以上にわたりタイへの投資を続け、今回FCEVという最新技術を選んだことは、タイが新技術の生産拠点へと格上げされている証だと述べた。
背景
トヨタはタイで64年にわたり投資を続け、サムロン、ゲートウェイ、バンポーの3工場を運営し、世界生産網の中で主力ピックアップ『ハイラックス』の最大拠点となっている。タイ政府はガソリン車からEV、水素車まであらゆる技術に対応した世界的自動車生産拠点を目指しており、今回のFCEV投資承認はその一環として位置付けられる。
日本企業への含意
日本の自動車メーカーや部品サプライヤーにとって、タイが水素燃料電池車のような次世代技術の輸出拠点として選ばれたことは、ハイブリッドやEVに続く新たな投資先・輸出先としてタイの位置付けが強まることを示す。現地調達を求められる部品メーカーは、タイでの生産体制強化や現地サプライチェーンへの参入を検討する必要が出てくる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.10円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.43円 / 1USD=157.90円)によります。

