AkzoNobel、タイなど7カ国塗料事業13.5億ドルで日本ペイントに売却
オランダのAkzoNobelは2024年10月5日、タイなど東南アジア7カ国とオセアニアの建築用塗料事業を日本ペイントに13.5億ドル(約2129億3375万円)で売却すると発表した。
AkzoNobel(オランダ国籍の塗料メーカー、Duluxブランドを保有)は2024年10月5日、ベトナム、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポール、パプアニューギニア、オーストラリアの建築用塗料事業を、Nippon Paint(塗料・コーティング剤メーカー、国籍・親会社は記事に記載なし)に売却すると発表した。売却総額は13.5億ドル(約2129億3375万円)。インドネシアでの取引は2026年末までに、その他の国・地域は2027年中盤までに完了する予定。AkzoNobelのCEOグレッグ・プー=ギヨーム氏は、「今回のアジア事業ポートフォリオ見直しの成功は、事業規模で優位に立てる分野に集中し、当社の立場を強化する継続的戦略の一環だ」と述べた。
売却額をバーツ換算すると454.8億バーツ(約2137億3988万円)に相当する。売却後にAkzoNobelが税金控除および少数株主への支払いを終えた上で受け取る見込みの純現金額は10億ドル(約1577億2871万円)。Nippon PaintはAkzoNobelの建築用塗料事業全体の企業価値を75億ドル(約1兆1830億円)と評価しているという。AkzoNobelは過去にもインドの塗料事業を16億ドル(約2523億6593万円)、パキスタンの塗料事業を5000万ユーロでそれぞれ売却している。
背景
AkzoNobelは2024年7月、Nippon Paintからアジア地域の建築用塗料事業買収について複数の提案を受けたことを明らかにしていた。今回の売却は、同社がアジア事業ポートフォリオを見直すプロセスの完了を意味する。AkzoNobelは2023年11月にはアメリカの塗料メーカーAxaltaとの合併も発表しており、事業再編を進めている。
日本企業への含意
日本の塗料・化学メーカーにとって、東南アジア建築用塗料市場の競争環境の変化は無視できない。Nippon Paintが東南アジア7カ国とオセアニアの事業を取得することで市場シェアが拡大し、競合する塗料メーカーは価格や流通戦略の見直しを迫られる可能性がある。また現地の販売代理店との関係も再編される見込みで、同地域に進出済みの日本企業は取引先の体制変化に注意が必要になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.02円 / 1000VND=6.08円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.62円 / 1SGD=123.27円 / 1USD=157.73円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

