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シンガポールTuan Sing、6億星ドルでウエストゲート・タワー取得

シンガポールの不動産会社Tuan Singは2026年10月23日、ジュロン・イーストのオフィスタワー「ウエストゲート・タワー」を6億シンガポールドル(約737億円)で取得する契約を結んだ。

Tuan Singは完全子会社Greenlane Landを通じ、ウエストゲート・タワーの商業オフィス区画をすべて保有するWestgate CommercialとWestgate Towerの全株式を取得する売買契約を2026年10月23日に締結した。取得額は6億シンガポールドル(約737億円)。取引完了は2026年12月1日を予定する。ウエストゲート・タワーはジュロン・イースト駅直結の1 Gateway Driveに立地する20階建てビルで、ストラタ分譲オフィス区画295戸、延べ賃貸可能面積30万5000平方フィートを有し、現在の入居率は90%、土地の残存リース期間は84年(記事見出しでは87年とも記載)。仲介はJLLが担当した。

取得額は10月1日時点の独立鑑定評価額6億4000万シンガポールドル(約786億円)を6.25%下回り、売り手のAEWが2022年にSun Ventureから買収した際の価格6億8000万シンガポールドル(約835億円)からは12%低い水準となる。純賃貸可能面積1平方フィートあたりの取引価格は1967シンガポールドル(約24万円)。取得によりTuan Singの純有利子負債比率は1.01倍から1.4倍に上昇する見込み。William Liem最高経営責任者は「決定はしていないが柔軟に対応する。まずは入居率のさらなる改善を優先する」とし、「今回の取得は規律ある資本配分の方針を反映したもので、株主価値の持続的な向上が見込める優良資産に選別投資した」と述べた。シンガポール取引所の規制当局は、本取引を『非常に重大な取得』として分類する義務や事前の株主承認を免除する特例措置を認めており、Tuan Singは完了後に株主の追認を求める方針。合計60.4%を保有する大株主Nuri HoldingsとGreenpark Investmentsは必要な場合に賛成票を投じることを確約している。

背景

ウエストゲート・タワーは投資運用会社AEWが2022年にSun Ventureから6億8000万シンガポールドル(約835億円)で取得した物件。Tuan Singはシンガポール国内で18 RobinsonやDunearn Villageなどオフィス・商業・宿泊の優良資産を保有してきた。AEWは別途、30 Raffles Placeに保有する持分(Olayan Groupの保有分と合わせ総額11億シンガポールドル=)も売却に出している。

日本企業への含意

日本の不動産会社や投資ファンドにとって、シンガポールのオフィス資産取引は入居率や鑑定評価からの割引率が価格交渉の指標になる事例として参考になる。入居率90%の優良物件でも評価額から6%強の値引きが成立しており、現地市況の軟化を映す可能性がある。日本企業がシンガポールでオフィス取得や売却を検討する際、純有利子負債比率の上昇や取引所の承認手続き免除といった実務面の条件も確認が必要になる。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.84円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.65円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.42円 / 1SGD=122.85円 / 1USD=156.91円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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