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マレーシアのIOI、シンガポールで9.8億ドルの2施設買収協議

マレーシアのIOI Properties Groupが、シンガポールの商業施設Chijmesとホテル Capitol Kempinskiの買収で独占協議とデューデリジェンスを進めていることが10月15日付で判明した。

マレーシア上場の不動産会社IOI Properties Group(Lee Yeow Seng会長兼CEO、47歳)は、シンガポール中心部にある小売施設Chijmes(旧カトリック修道院を改装した商業施設)と、隣接するホテルCapitol Kempinski(Perennial Holdingsが運営するCapitol Singapore複合施設の一部)の買収について、独占的な協議とデューデリジェンスを進めていることが2026年10月15日付で明らかになった。想定される買収総額は9億7900万ドルで、Capitol Kempinskiのマーケティング価格は6億ドル、Chijmesの2025年末評価額は3億7900万ドルとされる。Perennial Holdingsは、Chijmesの持分33%、Capitol Singaporeの持分80%を保有している。

IOIのネット負債は6月末時点でエクイティの85%に達しており、今後3〜5年でこれを30〜50%削減する目標を掲げる。並行して、South Beachのオフィス部分とIOI Central Boulevard Towersを合わせた60億ドル規模の資産を核に、2カ月以内にプライベート・ファンドを設立する計画で、目標IRRは10〜11%、最小出資単位は5億ドル、ロックアップ期間は5〜7年とする。ファンド運営には、Pimco Prime Real Estate出身のVarun Singhが就く予定。シンガポールのシティセンターで計画する高級住宅683戸のプロジェクトは、2023年に導入された外国人購入者への60%課税の影響で売却がわずか15戸にとどまり、当局から来年4月までの一時的な免除を得ている。Leeは『自分は出遅れた。他の人たちに追いつきたい。周囲は自分のビジョンを共有していない』、『拡大できるのなら、なぜ自分を抑える必要があるのか。誰からも減速するよう言われていない』と述べた。

背景

Leeが率いるIOI Properties Groupは近年、シンガポールの商業不動産買収を積極化させてきた。過去にはCity DevelopmentsからSouth Beachの過半数株式を取得したほか、Asia Square Tower 2を購入。2024年には取締役会が否決したShenton House買収案をLee個人が購入し、IOIが10月に取得に同意した経緯がある。One Raffles Placeの共同買収についても8月時点で協議が報じられている。

日本企業への含意

シンガポールの商業不動産市場では、IOIのように負債を活用した積極買収と大型プライベート・ファンド設立が同時に進んでおり、日本の不動産会社や機関投資家にとっては共同出資や売却先候補としての関係構築を検討する局面になる。一方、外国人購入者への60%課税は高級住宅開発の採算に直結するため、同地域で分譲事業を検討する日本企業は税制動向と免除措置の行方を注視する必要がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.56円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.71円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.82円 / 1SGD=123.46円 / 1USD=158.30円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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