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香港ランド、シンガポールHPL3物件取得へ協議 評価額20億Sドル

香港のHongkong Landが、シンガポールのHPL所有するオーチャード通り(シンガポール中心部の目抜き通り。商業施設が集まる)の3物件の過半数株式取得に向け協議していることが分かった。評価額は20億シンガポールドル(約2473億7168万円)とされる。

香港ジャーディン・マセソン系の不動産開発会社Hongkong Land Holdingsが、オンベンセン氏夫妻が支配するHotel Properties Ltd(HPL)と、シンガポール・オーチャード通りのvoco Orchardホテル、Forumモール、HPL Houseの過半数株式取得について協議していることが2026年10月14日までに明らかになった。3物件の評価額は20億シンガポールドルに上るとされる。協議は初期段階にあり、合意に至らない可能性もある。HPLはこれらの物件を含む複合再開発計画について、2023年に政府から暫定承認を得ている。

HPLはオンベンセン氏と妻クリスティーナ氏が株式の60%を握る。オンベンセン氏は2025年、シンガポールの汚職事件に絡み79歳で有罪判決を受け、罰金上限3万シンガポールドル(約371万円)を科されて以降、マネージングディレクターを退いている。HPLの2026年上半期の純損益は3910万シンガポールドル(約48億3612万円)の赤字となり、前年同期の1140万シンガポールドル(約14億1002万円)の黒字から悪化した。株価は過去12カ月で6%下落し、海峡時報指数が25%上昇したのとは対照的である。香港ランドは2026年7月、新設ファンドを通じて近隣のウィーロックプレースモールを11億シンガポールドル(約1360億5442万円)で取得した。HPLのクリストファー・リム取締役は電話取材にコメントを控え、同氏は4月の株主総会で、再開発は既存の経常収益を手放すことになるため慎重に検討しており、当局に承認済み計画の一部見直しを働きかけていると述べた。

背景

HPLはvocoホテルとForumモールの持ち分縮小を以前から模索していたが、他の交渉相手との協議が不調に終わったためHPL Houseも売却対象に加えた経緯がある。2023年に得た暫定承認では、ホテル・商業・オフィス・住宅に屋上庭園と劇場を備えた複合開発が想定されているが、劇場の採算性や再開発期間中の収入減、高額な建設コストへの懸念が交渉相手から出ていた。

日本企業への含意

日本の不動産・ホテル事業者にとって、オーチャード通りの一等地再開発は事業機会となり得るが、創業家支配企業が汚職事件に絡んだ経緯や既存大株主との利害調整が交渉難航の要因となり得る点は留意が必要である。シンガポール中心部の商業用不動産の評価額動向と、現地パートナー選定時のガバナンスリスクを注視する必要がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.31円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.73円 / 1SGD=123.69円 / 1USD=158.30円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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