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シンガポールRyde、大株主が690万株の買取り求め提訴

シンガポール配車大手Rydeの大株主Octava Fundが、保有する690万株の買取りかRydeの清算を求めてケイマン諸島大法院に申し立てた。

シンガポール拠点の配車サービスRyde(2014年設立、米国上場)の大株主Octava Fund(ケイマン諸島籍の投資持株会社)は2026年7月3日、保有する690万株の買取りか、Rydeの清算を求める申立てをケイマン諸島大法院に提出した。Octavaは『経営陣への信頼が回復不能なまでに崩壊した』と主張している。これとは別に2024年9月10日、米ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所で、Rydeが株価操縦(ポンプ・アンド・ダンプ)に関与したとする集団訴訟が起こされた。対象は2024年3月6日から9月11日の間にRyde証券を購入した投資家。Rydeは2025年2月、Octavaの承認を得ないまま創業者テレンス・ゾウCEO兼会長に議決権が10倍のクラスB株式300万株を発行し、ゾウ氏の持株比率は42.7%から58.7%に上昇、Octavaの比率は39.8%から23%に低下した。

Rydeは2025年10月7日、1000万ドル(約15億7828万円)相当のクラスA株式私募増資を実施したが、取引開始前にニューヨーク証券取引所(NYSE)へ通知しなかった。同年9月にはゾウ氏に売上高・資金調達目標の達成度に応じ最大3200万株のクラスB株式を付与する計画を提示し、2025年上期の売上高を110万ドル(約1億7361万円)押し上げた実績で既に200万株(付与時点で、約1億5783万円相当)を受け取った。株価は2024年9月11日の高値22.49ドル(約3550円)から翌日75%急落し5.5ドル(約868円)に。Hindenburg Research創業者ネイサン・アンダーソン氏は『1時間で80%下落し、ポンプ・アンド・ダンプの典型だ』と指摘した。Rydeは『訴訟は初期段階で、裁判所は実体的な主張について認定していない』との声明を出した。2026年10月1日の株価は0.68ドル(約107円)。

背景

Rydeはテレンス・ゾウ氏が2014年にカープール配車アプリとして創業し、ライドシェアや配送事業に拡大した。2019年には給与支払いが困難なほど経営破綻の瀬戸際にあったとされ、Octava Fundが2020年1月に当時の主要投資家Nomad Xから株式を買い取り筆頭株主となった。Octavaは筆頭株主となった後、徐々に経営判断から排除されたと主張している。Rydeは2024年3月4日、クラスA株式300万株を1株4ドルでNasdaqに新規上場した。

日本企業への含意

日本企業がシンガポールの配車・モビリティ企業へ出資や提携を検討する際は、創業者への優先株式(複数議決権)付与や増資手続きが既存株主の同意なく進められるリスクがある点に注意が必要になる。上場先の開示規制(NYSE通知義務など)を怠った事例があることも踏まえ、デューデリジェンスではガバナンス体制や株主間契約の実効性を慎重に確認する必要がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.22円 / 1000VND=6.08円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.62円 / 1SGD=123.37円 / 1USD=157.83円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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