Temasek、中東に新拠点 2027年までに11カ国15拠点に
シンガポール政府系投資会社Temasekがリヤドとアブダビに新事務所を開設し、2027年までに11カ国15拠点体制を目指すと発表した。
Temasekは2026年9月30日の声明で、サウジアラビアの首都リヤドと、アラブ首長国連邦のアブダビに新事務所を2027年上半期までに開設すると発表した。規制当局の承認を条件とする。あわせてTemasek Global InvestmentsのCEOを務めるChia Song Hweeを、中東・アフリカ地域担当の会長に9月1日付で任命した。カタールをはじめとする他の中東市場の機関とも、提携や投資に向けた協議を進める。新拠点開設により、Temasekの拠点網は2027年までに11カ国15拠点に拡大する。
現在Temasekは中東地域を除く9カ国に拠点を持っており、今回の拡大で2拠点が加わる。2026年7月時点でTemasekのポートフォリオのうち欧州・中東・アフリカ地域への投資は約12%を占める。CEOのDilhan Pillay Sandrasegaraは、サウジアラビア・UAE・カタールとの関係は長年の提携や共同投資、出資先企業を通じて築かれてきたとし、今回の拡大を「自然な次の一歩」と述べた。Chia Song Hweeは、中東市場に自社の生態系から相互補完的な専門性を持ち込めるようになると述べた。
背景
Temasekはこの2〜3年、まずファンド投資を通じて中東市場への関与を深めてきた。声明では、同地域が国家開発・経済多角化計画に支えられた広範な経済変革の只中にあるとされている。
日本企業への含意
中東で事業拡大を検討する日本企業にとって、Temasekの現地拠点強化は共同投資や提携の新たな窓口となり得る。製造業や金融、インフラ関連企業は、Temasekの出資先企業を通じたサウジアラビアやUAE市場への参入経路が広がる可能性がある。一方で、Temasekが中東での存在感を強めることで、同地域の有望案件をめぐる競争が日本企業にとって一段と激しくなることも想定される。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.93円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.51円 / 1SGD=123.09円 / 1USD=157.31円)によります。

