シンガポール中小企業、AI導入14.5%に急伸 1年で3倍超
シンガポールの中小企業のAI導入率が1年で4.2%から14.5%へ3倍超に拡大し、大企業も44%から62.5%に上昇した。
シンガポール政府の情報通信メディア開発庁(IMDA)の統計によると、同国の大企業のAI導入率は44%から62.5%に上昇し、中小企業(SME)の導入率は4.2%から14.5%へと1年で3倍以上に伸びた。政府は2026年度予算でAIを経済競争力の中核に据えている。空港運営会社のチャンギ空港グループは、統合フィールド管理プラットフォームの導入によりシフト計画にかかる時間を従来の1日から3〜4時間に短縮した。人事分野ではシンガポール発のクラウド人事プラットフォームJustLoginなど、AIを活用したサービスの普及も進んでいる。
マーケティング分野では、生成AI(GenAI)が2027年までに定型業務の30%を代替すると見込まれている。人事分野では、人事責任者(CHRO)の71%が、AIの出力を監督・検証し、必要に応じて修正する能力を人材面の最優先課題に挙げている。
背景
シンガポール政府は2026年度予算でAIを経済競争力の中心に位置付けた。一方でシンガポールのサイバーセキュリティ庁(CSA)は、攻撃者がAIを悪用してサイバー攻撃の速度・規模・巧妙さを高めていると指摘し、クラウド・AI・制御システム(OT)のセキュリティを対象に「サイバーエッセンシャルズ」と「サイバートラスト」の認証制度を拡充した。
日本企業への含意
日本企業がシンガポールで事業を展開する場合、取引先の中小企業を含めてAI活用が急速に進む前提で商流や業務連携を見直す必要が出てくる。人事・人材管理では、AIの出力を検証・監督する体制整備が求められる可能性がある。また、AI活用の広がりに伴いサイバーセキュリティ対策の強化も同時に求められ、クラウドやOT分野の認証取得を含めた対応が必要になる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.69円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.56円 / 1SGD=123.12円 / 1USD=157.38円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

