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フィリピン、ブラカン州をAIハードウェア輸出拠点構想

フィリピン貿易産業省(フィリピンの通商・産業政策を所管)は、新マニラ国際空港が立地するブラカン州を、AI計算機材をアジアや世界に送り出す拠点にする構想を示した。

フィリピン貿易産業省のセフェリノ・ロドルフォ次官は2026年10月9日、パサイ市で開かれた2026年FINEXカンファレンスで、ブラカン特別経済区・フリーポート(BEZA=ブラカン経済区庁が管轄)を、AI計算機材のアジア・世界向け拠点とする構想を明らかにした。シンガポールやマレーシアなど域内から部品を集約し、サーバーラックを含むAI計算機材として組み立て、世界各地の市場に出荷する仕組みを想定する。構想は隣接する新マニラ国際空港(NMIA)の存在を前提としており、同空港はブラカン州ブラカンに建設中で、サン・ミゲル・エアロシティ社が建設を担う。

NMIAは総事業費740億ペソ(約1858億7127万円)の航空プロジェクトで、2028年の稼働開始を見込み、完成時には年間旅客1億人の受け入れ能力を目標とする。ロドルフォ次官は、域内の部品を集約(アグリゲート)し、組み立て(アセンブル)て、すぐにラックを出荷できることが重要だと述べた。また、空港と大規模な経済区が揃えば、AI分野での競争の核心である「速さ」を武器にしたAIゲートウェイになり得るとの見方を示した。

背景

このブラカン構想は、ニュー・クラーク・シティで計画中のパックス・シリカ拠点を超える長期的な産業戦略の一部と位置づけられる。政府の産業推進策は5つの拠点から成り、第1がニュー・クラーク・シティでの先端製造、第2が集積回路設計、第3が重要鉱物の鉱物処理、第4がデータセンターを含むAI計算インフラであり、ブラカンのAI世界接続・流通拠点は第5の拠点として位置づけられる。

日本企業への含意

日本の電子部品メーカーやサーバー・ラック関連企業にとって、ブラカン州が部品集約・組立・出荷の中継拠点として機能すれば、東南アジア域内の調達網の選択肢が広がる可能性がある。構想は長期的な位置づけであり、具体的な稼働時期や投資枠組みは未確定なため、情報収集を継続しつつ、物流面での優位性を見極める必要がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.43円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.66円 / 1SGD=123.38円 / 1USD=158.03円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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