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マレーシア政府、UJSBに10億リンギ配分 2027年サクーク早期償還へ

マレーシア財務省は、Tabung Haji資産管理会社ウルシャルタ・ジャマア(UJSB)に対し、2027年満期のサクーク早期償還に向け10億リンギ(約387億円)を配分すると発表した。

マレーシア財務省は2026年10月22日、クアラルンプールで、国営資産管理会社ウルシャルタ・ジャマア(UJSB、2018年にLembaga Tabung Haji(TH、マレーシアの巡礼基金運用機関)の資産を取得した会社)に対し、2027年満期のサクーク早期償還に充てる資金として10億リンギ(約387億円)を配分すると明らかにした。財務省によると、この配分は従来計画されていたが、新型コロナウイルス対応の歳出を優先したため実行できなかった分を継続するもの。2018年、UJSBは評価額97億リンギ(約3757億7965万円)のTH資産を199億リンギ(約7709億2938万円)(超に相当するリンギ額、換算表記載分のみ記載)で取得し、差額102億リンギ(約3951億4973万円)がTHの財務再建を支援するプレミアムとなった一方、UJSB側の損失要因となった。

財務省の説明によれば、サクークの利益費用がTHに計上され続けたこともUJSBの累積損失を膨らませた要因で、UJSBが負担したサクーク費用はそのままTH側の利益収入に転じたという。数値面では、UJSBの運用資産額は2018年の97億リンギ(約3757億7965万円)から2025年末までに116億1000万リンギ(約4497億7337万円)に増加した一方、累積損失は2025年末時点で132億リンギ(約5113億7024万円)に達する。ただし2019年以降、UJSBは営業利益を継続して計上しており、2025年度の営業利益は2億9700万リンギ(約115億583万円)だった。

背景

2018年、UJSBはTHの財務悪化を受け、評価額97億リンギの資産を199億リンギで取得し、差額102億リンギ(約3951億4973万円)をTH支援のプレミアムとして供与した。この取り決めがUJSB側の資産減損と累積損失の源泉となった。一方、政府が予定していたサクーク早期償還向けの資金配分は、新型コロナウイルス対応への歳出優先により実施が遅れていた。

日本企業への含意

日本企業にとっては、イスラム金融商品であるサクークの償還や公的資産管理の枠組みを理解する機会になる。マレーシアの政府系資産管理会社が公的支援を受けつつ資産運用を継続している点は、同国の国営企業や政府保証付き案件への投資判断において、財政コミットメントの履行状況を確認する材料となる。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.72円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.71円 / 1PHP=2.50円 / 1MYR=38.74円 / 1SGD=123.75円 / 1USD=158.10円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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