マレーシア7-9月期GDP5.2%予測、政策金利3%視野
Bank Muamalatのチーフエコノミストが、17日発表予定のマレーシア2026年7-9月期GDP成長率を5.2%と予測し、政策金利の3%への正常化を示唆した。
マレーシアのイスラム系銀行Bank Muamalat Malaysia Bhd(マレーシアの銀行)のチーフエコノミスト、アフザニザム・ラシッド氏は2026年10月15日、同国の2026年7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)成長率が5.2%になるとの予測を示した。公式な速報値は17日(金)に発表される予定で、前四半期の4-6月期は6%の成長だった。ラシッド氏は、成長率が鈍化しても内需と投資活動に支えられ経済は底堅さを維持するとの見方を示し、トレンドを上回る経済成長が続くことで、政策金利(OPR)の3%への一段の正常化を後押しするとの見解を述べた。
同日のリンギットは対米ドルで午後6時時点1ドル(約158円)=4.08リンギット(約158円)(前営業日4.0805リンギット)で取引された。背景には、米国の9月の消費者物価指数(CPI)が前年比3.7%と8月の3.4%から上昇し、市場予想の3.6%を上回ったことがある。一方で米10年国債利回りは前日比10ベーシスポイント低下し5.09%で引けた。ラシッド氏は、AIセクターの株価評価の高さと資金調達コストの上昇への懸念が投資家の米成長見通し見直しを促し、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の慎重な発言も利上げ観測を後退させ、ドル安につながったと指摘した。
背景
マレーシアの7-9月期GDP速報値は17日の発表を控えており、市場はこの統計発表を見極めながら通貨取引を進めていた。リンギットの対米ドル相場は、こうした統計発表待ちの中で推移していた。
日本企業への含意
マレーシアに生産・販売拠点を持つ日本企業は、政策金利が3%へ正常化されれば現地の資金調達コストが変化するため、設備投資計画の見直しが必要になる。また米インフレ率の高止まりとFRBの慎重姿勢が続けば、リンギットやドルの変動が輸出入価格に影響するため、為替ヘッジの再検討が求められる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.56円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.71円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.82円 / 1SGD=123.46円 / 1USD=158.30円)によります。

