インドネシア、南アジア市場開拓 パーム油輸出27.55億ドル
インドネシア貿易省は南アジア市場開拓を進め、2026年1〜8月のパーム油関連製品輸出額が27.55億ドル(約4361億2474万円)に達したと発表した。
インドネシア貿易省のブディ・サントソ大臣は2026年10月14日、バンテン州タンゲラン県BSDシティのインドネシア国際展示場(ICE)で開催された第41回トレード・エキスポ・インドネシア(TEI)で、南アジア市場、特にインドとパキスタンへの輸出拡大方針を示した。既存の貿易協定を活用し、パーム原油(CPO)と関連製品の輸出を軸に市場を広げる考えを表明した。同時期、インドネシア・パーム油生産者協会(Gapki)のエディ・マルトノ会長は、8月の国内パーム油消費量が2304千トン(前月比1.28%増)、同月の製品輸出量が3588千トン(前月比12.56%増)になったと報告した。
輸出額では8月が42.9億ドル(約6791億円)、7月比12.62%増。1〜8月累計は275.5億ドル(約4兆3612億円)で前年同期の247.8億ドル(約3兆9227億円)比11.14%増。品目別では原油パーム油(CPO)輸出が8月32.9万トンと7月比31.83%増、精製品輸出が264.3万トンで15.12%増。サントソ大臣は「インドとパキスタンへの輸出は常に増加し黒字が続いている」と述べた。Gapki事務局長のM・ハディ・スゲン・ワヒュディオノ氏は、年初在庫206.8万トンに生産量4099.7万トンを加え、国内消費1752.3万トンと輸出2337万トン、輸入4.3万トンを差し引き、8月末在庫は221.4万トンになったと説明した。
背景
インドネシアは既に南アジア諸国と貿易協定を結んでおり、インドは米国に次いで対インドネシア貿易黒字額が2番目に大きい相手国となっている。貿易省はまず中東市場をインドネシア・湾岸協力会議(GCC)協定の完了を通じて拡大し、その後南アジアを含む他地域にも市場開拓を広げる方針を示している。
日本企業への含意
日本の商社や食品・化学メーカーにとって、インドネシア産パーム油の供給増加と輸出先多様化は、原料調達コストや供給安定性に影響する可能性がある。南アジア向け輸出拡大でインドネシア国内の輸出余力が変化すれば、日本向け供給契約の価格交渉条件にも波及しうるため、現地の輸出動向と在庫水準を継続的に注視する必要がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.31円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.73円 / 1SGD=123.69円 / 1USD=158.30円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

