インドネシア、ニッケル鉱区109件が生物多様性地域と重複=AEER分析
AEER(インドネシアの環境調査団体)の分析で、ニッケル採掘許可地104万8217ヘクタールのうち、生物多様性重要地域(KBA)28カ所と鉱区109件が計15万2000ヘクタール重なっていることが分かった。
スラウェシ・マルク州のKBA206カ所のうち28カ所がニッケル鉱区と重複し、重複面積は15万2000ヘクタール。WALHI(インドネシアの環境保護団体、ニッケル鉱区データを分析)によると鉱区の70%が森林区域内にあるという。東ハルマヘラ・中央ハルマヘラでは採掘許可10件が保護林と45742ヘクタール重なり、ラジャアンパットのガグ島でも6034ヘクタール重複。東カリマンタン州のクタイ国立公園では石炭関連許可が1万9131ヘクタール重なっている。
背景
政府はIBSAP(インドネシア生物多様性戦略計画2025-2045、国が策定する生物多様性保全の行動計画)で2045年までに陸域・海域の30%保護を掲げる一方、世界的なエネルギー転換需要を背景にニッケル採掘が拡大している。
日本企業への含意
日本の自動車・電池メーカーがインドネシア産ニッケルを調達する場合、保護区と重複する鉱区からの供給には許可停止や環境認証を求める取引先の要求強化といったリスクが生じる可能性があり、調達先の許可地と保護区の重複状況を確認する必要が出てくる。
本記事の円換算・ドル換算は当日のレート(10000IDR=88.76円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.74円 / 1PHP=2.53円 / 1MYR=38.74円 / 1SGD=123.59円 / 1USD=158.13円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

