フィリピン、UAEのADNOCと石油備蓄基地構想 2027年稼働目標
フィリピン代表団がUAE国営石油会社ADNOCと戦略的石油備蓄施設の開発で提携を模索し、2027年第2四半期の稼働を目指すと明らかにした。
フィリピン代表団は、UAE国営のアブダビ国営石油会社(ADNOC)との提携を通じ、戦略的石油備蓄施設の開発を進める協議を行った。協議は原油供給、製油所への投資、燃料小売網の整備、再生可能エネルギー、ガス火力発電の開発など幅広い分野に及んだ。代表団は上院エネルギー委員会委員長のアーウィン・T・タルフォ上院議員が率い、駐UAEフィリピン大使アルフォンソ・フェルディナンド・A・ベル氏、UAE向け貿易投資特使キャスリーナ・ユー・ピメンテル氏らが参加した。ADNOC側はスルタン・アハメド・アル・ジャベル会長が対応した。協議は木曜日に行われ、施設稼働の目標時期は2027年第2四半期とされる。
ADNOCは現在、フィリピンの石油会社ペトロンに対し日量4万バレルを供給しており、既存の取引関係が今回の提携協議の土台になっている。タルフォ上院議員は、ADNOCとの提携が原油供給から製油所投資、燃料小売網、再生可能エネルギー、ガス火力発電まで広がる包括的なエネルギー協力の軸になるとの考えを示した。アル・ジャベル会長は、石油備蓄拠点の整備がADNOCの供給量拡大につながるとして、マニラとの提携に前向きな姿勢を示した。
背景
ADNOCはすでにペトロンに日量約4万バレルの原油を供給しており、UAEとフィリピンの間にはエネルギー貿易の既存関係がある。今回の協議はこの関係を土台に、備蓄施設整備を含むより広範な協力へ発展させる狙いがある。
日本企業への含意
石油備蓄基地の整備とADNOCとの包括提携が進めば、フィリピンのエネルギー調達構造が変化し、同国市場で燃料小売や関連インフラ事業を展開する日本企業にとって、競合や協業の機会が生じる可能性がある。再生可能エネルギーやガス火力発電分野での協力拡大も見込まれるため、関連技術を持つ日本企業は提携余地を注視する必要がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.87円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.67円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.80円 / 1SGD=123.23円 / 1USD=157.51円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

