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フィリピン、9月貿易赤字51.5億ドルに拡大 輸出5年ぶり高成長率

フィリピン統計庁は2026年9月の貿易赤字が51.5億ドル(約8111億5136万円)に拡大したと発表、輸出は35.6%増と5年ぶりの高い伸びを記録した。

フィリピン統計庁(PSA)は10月30日、2026年9月の貿易収支(財)速報値を発表した。貿易赤字は51.5億ドル(約8111億5136万円)で、前年同月の46.7億ドル(約7355億4891万円)から拡大、前月の43億ドル(約6772億7201万円)からも20.06%拡大した。輸出は前年同月比35.6%増の98.7億ドル(約1兆5546億円)で2021年4月以来の高い伸び率、輸入は同25.7%増の150.3億ドル(約2兆3673億円)だった。1-9月累計の貿易赤字は471.6億ドル(約7兆4279億円)で、前年同期の375.7億ドル(約5兆9175億円)から25.53%拡大した。

輸出は電子製品が全体の70.1%を占め72%増の69.2億ドル(約1兆899億円)、うち半導体は86.1%増の56.8億ドル(約8946億2908万円)と伸びを主導した一方、鉱物製品は20.7%減の3億3393万ドル(約525億9568万円)に落ち込んだ。輸出先は米国が26.3億ドル(約4142億3846万円)(約4142億3846万円、全体の26.6%)で最大、香港15.5億ドル(約2441億3293万円)、中国11.2億ドル(約1764億573万円)と続いた。輸入は原材料・中間財が56.8%増の67.1億ドル(約1兆569億円)、電子部品が87.4%増の58億ドル(約9135億2969万円)と急増した一方、消費財は2カ月連続で4.2%減少した。開発予算調整委員会は2026年通年で輸出3%増、輸入5%増を見込む。チャイナバンク・リサーチは「半導体以外の輸出は弱く、ココナツやパイナップルなど農産品、鉱物製品が減少した」と指摘した。

背景

フィリピンの貿易収支は2015年5月の6495万ドル(約102億2996万円)の黒字を最後に、10年以上にわたり赤字が続いている。輸出入統計は1991年に開始された。今回の輸出急増はAI関連投資の活発化による半導体需要の高まりが背景にある。中東情勢の緊迫化がエネルギー価格を押し上げ、鉱物性燃料の輸入増加にも影響した。UA&Pのフランシスコ・シド・L・テロサ准教授(元経済学部長)は「ペソ安がドル建て燃料・原材料の輸入コストを押し上げた」と述べた。

日本企業への含意

日本企業にとって、フィリピンに進出する電子部品・半導体関連企業はAI需要を追い風にできる一方、チャイナバンク・リサーチが指摘するように半導体依存度が高く、世界的な設備投資が縮小すれば輸出が急減する可能性がある。またペソ安が続けば現地での原材料・燃料調達コストが上昇するため、価格転嫁や為替ヘッジの検討が必要になる。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.87円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.67円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.80円 / 1SGD=123.23円 / 1USD=157.51円)によります。

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