ベトナム株、外国人10月に9.3億ドル売り越し 20営業日連続
ベトナムのホーチミン証券取引所で2026年10月、外国人投資家が9億3000万ドル(約1464億7976万円)を売り越し、20営業日連続の売り越しとなった。
ベトナム・ホーチミン証券取引所(HOSE)が発表したデータによると、2026年10月、外国人投資家は同国株式市場で9億3000万ドル(約1464億7976万円)を売り越した。買い付け額は38兆ドン(約2320億8512万円)にとどまった一方、売却額は62兆ドン(約3786億6519万円)に上り、差し引き24兆ドン(約1465億8008万円)の純売り越しとなった。これで外国人投資家は20営業日連続の売り越しを記録した。2026年に入ってからの累計売り越し額は47億ドル(約7402億7406万円)に達し、HOSE全体の年初来売り越し額は122兆ドン(約7451億1538万円)に上っている。
10月中には、消費財大手マサン・コンシューマー(MCH)株が1営業日で1兆ドン(約61億750万円)売り越されたほか、HDBank、宝飾品大手PNJ、IT大手FPT、エーシービー銀行(ACB)の4銘柄合計でも1兆ドン(約61億750万円)規模の売りが出た。外国人投資家はHOSE上場株式の12.5%を保有する。2025年通年の売り越し額は過去最大の125兆ドン(約7634億3789万円)だった。市場格上げ前には受動型ファンドが2億2000万ドル(約346億5113万円)を投じ済みで、格上げに伴う新規資金流入は25億ドル(約3937億6280万円)規模と見込まれ、うち90%が来年に流入する見通し。アクティブ運用分を含めると流入総額は60億〜80億ドル(約9450億3071万円〜1兆2600億円)に達するとの試算もある。ベトコムバンク・ファンドマネジメント(VCBF)のグエン・チェウ・ヴィン投資部門副本部長は、こうした資金規模があれば需給が均衡し、外国人投資家が再び買い越しに転じる可能性もあると述べた。
背景
ベトナム株式市場は長年、外国人投資家の売り越しが続いており、2025年には過去最大となる125兆ドン(約7634億3789万円)が流出した。こうした中、ベトナムは新興国市場への格上げを実現したばかりで、格上げ資金による需給改善への期待が高まっている。
日本企業への含意
ベトナム株式市場の需給悪化が続く中、格上げに伴う資金流入が本格化すれば株価の下支え要因となる可能性があり、現地法人を持つ日本企業は資金調達環境や取引先企業の株価動向を注視する必要がある。また証券・資産運用業界は新興国指数組み入れに伴う投資家動向を把握し、投資判断やタイミングの検討に活用できる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=86.87円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.67円 / 1PHP=2.47円 / 1MYR=38.80円 / 1SGD=123.23円 / 1USD=157.51円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

