フィリピン国家債務19.66兆ペソ、過去最高を更新
フィリピン財務省は2026年9月末の国家債務残高が19兆6600億ペソ(約48兆6921億円)となり、過去最高を更新したと発表した。
フィリピン財務省(Bureau of the Treasury, BTr)は10月31日、2026年9月末時点の国家債務残高が19兆6600億ペソ(約48兆6921億円)に達し、過去最高を更新したと発表した。8月末時点の過去最高19兆6100億ペソ(約48兆5682億円)から前月比0.3%増。前年同月の17兆4600億ペソ(約43兆2433億円)と比べると前年比12.6%増加した。債務増加額は53億4700万ペソ(約132億4295万円)。政府が見込む2026年末時点の債務残高19兆7700億ペソ(約48兆9645億円)に対し、すでに99.5%の水準に達している。内訳は国内債務が全体の67.4%、対外債務が32.6%を占める。
国内債務は9月末時点で13兆2500億ペソ(約32兆8164億円)となり、前月の13兆2400億ペソ(約32兆7916億円)から0.07%増、前年同月の11兆9700億ペソ(約29兆6462億円)から10.7%増加した。財務省は、国債の純発行額76億6000万ペソ(約189億7157万円)とペソ安による既発ドル建て国債の評価額増11億2000万ペソ(約27億7391万円)が国内債務増加の主因と説明した。対外債務は6兆4100億ペソ(約15兆8757億円)で前月比0.7%増、前年同月の5兆4800億ペソ(約13兆5724億円)から17%増加した。財務省は、ペソ安による外貨建て債務の評価額増40億1200万ペソ(約99億3655万円)と対外借入の純実行額9億2700万ペソ(約22億9591万円)が主因と述べた。対ドル相場は9月末に1ドル(約158円)=62.601ペソ(約155円)、8月末の62.209ペソ(約154円)からペソ安が進んだ。
背景
国家債務は2026年8月末に19兆6100億ペソ(約48兆5682億円)で過去最高を記録したばかりで、今回の9月末時点の数字はそれをさらに更新した。2025年9月時点の債務残高は17兆4600億ペソ(約43兆2433億円)で、この1年で12.6%増加している。
日本企業への含意
対外債務増加の主因がペソ安にあることから、フィリピンに拠点を持つ日本企業にとっては、現地通貨建て資金調達コストや為替変動リスクの評価が一段と重要になる。国家債務が政府目標の99.5%に達していることから、今後の財政出動余地は限られる可能性があり、インフラ投資やPPP案件への政府支出ペースが緩やかになる可能性もある。フィリピン国債や関連金融商品への投資判断でも、為替リスクを織り込む必要が高まる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.10円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.48円 / 1MYR=38.90円 / 1SGD=123.27円 / 1USD=157.88円)によります。

