スズキ、タイで新型EV「eVITARA」公開 価格289万バーツ
スズキはタイ国内のモーターショーで完全電気自動車「eVITARA」を初公開し、価格は289万バーツ(約1353万円)、タイ市場への投入可能性を示唆した。
スズキはタイで開催された「Thailand Motor Show 2026」で、100%電気自動車の新型車「eVITARA」を展示した。同車はプロトタイプ「eVX」をベースに、人気モデル「VITARA」の設計を踏襲して開発されたもので、インドで製造・輸出されている。価格は289万バーツ(約1353万円)。会場での展示に加え、媒体Prachachat Turakijの記者がバンコクからロッブリー県までテスト走行を実施し、走行性能や車内装備を確認した。タイでの正式な販売時期や生産体制、販売台数目標は明らかになっていない。
車両は出力184馬力、トルク307ニュートンメートルの電動モーター2基を搭載し、61kWhのバッテリーでスズキ公称の満充電航続距離は445kmとされる。テスト走行では、運転手を含む4人乗車に荷物を満載した状態で時速100〜110kmの巡航を行い、実測の航続距離は370〜390kmだった。装備面では19インチアルミホイール、10.25インチのメーターディスプレイ、10.1インチの中央カラーディスプレイ、360度パノラマカメラ、12色7段階調整のアンビエントライトを備える。後部座席に乗った乗客は「バッテリー駆動であると告げられなければ、ほとんど感じないだろう」と述べた。
背景
eVITARAはスズキがEV技術開発を進める中で、人気モデルVITARAをベースに電動化を決定した車種で、インドで全車製造・輸出されている。タイ市場への導入にあたっては、インド製の完成車に課される輸入関税が障壁となっており、289万バーツ(約1353万円)という価格はこの輸入コストを反映して高額化しているとみられる。
日本企業への含意
日本の自動車メーカーにとって、インドなど第三国生産拠点からタイへ完成車を輸出する場合、関税負担が価格競争力を左右する点が改めて示された。タイでのEV普及が進む中、現地生産を伴わない輸入車戦略には限界があり、部品調達や現地組立の検討が今後の価格競争力確保に必要になる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.10円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.48円 / 1MYR=38.90円 / 1SGD=123.27円 / 1USD=157.88円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

