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タイBDMS、GNPTへ1.7億バーツ出資し株式55%に拡大

タイの病院大手BDMSが細胞治療薬メーカーGNPTに追加出資し、持ち株比率を19.9%から55%に引き上げた。

タイの民間病院大手BDMS(バンコク・ドゥシット・メディカル・サービシズ)は、細胞治療薬を手がけるGenepeutic Bio(GNPT、タイの細胞治療薬メーカー)に1.7億バーツ(約8億326万円)を追加出資し、持ち株比率を19.9%から55%に引き上げた。GNPTは急性リンパ性白血病治療薬「ProtaCAR」のCAR-T19製品について、タイで初めて条件付き医薬品承認を取得した企業で、承認手続きは2026年11月30日に完了した。工場はパトゥムタニ県のタイ科学パーク内にあり、延べ600平方メートルの製造施設を持つ。

GNPT取締役でサミティヴェート病院グループ最高執行責任者代行のスラーンカナー・テチャパイトゥーン医師は、タイ国内の白血病患者は約3万人にのぼり、うち40%が標準化学療法に反応しないと述べた。米国や欧州でCAR-T細胞治療を受ける場合の薬剤費は1人あたり50万〜70万ドル(約1億1053万円)(1000万〜2000万バーツ)にのぼるが、ProtaCARはこれを3分の1程度に抑えられるという。開発には5〜6年を要し、臨床試験26例のうち最初の6例では奏効率100%を記録した。GNPT取締役のイッティポーン・チュアトライソーン医師(N Health医療イノベーション部長)は、バイオ医薬品事業への投資はタイの治療体制を補完する新規事業への投資だと述べた。現在の工場の治療能力は年間40例だが、最大200例まで拡張可能という。

背景

BDMSはこれまでGNPTに19.9%出資していた。GNPTは細胞治療薬メーカーとして、CAR-T19製品でタイ初の条件付き医薬品承認を取得した。ProtaCARの研究開発には5〜6年を要し、臨床試験では既存の輸入薬と同等以上の効果が確認されたという。研究開発と工場建設の費用がかさみ、GNPTは過去3年間赤字が続いていた。BDMSの患者の30%は外国人患者が占める。

日本企業への含意

タイが先端医療(高度医療製品)分野で自国生産能力を強化する動きは、CAR-T細胞治療のような高額治療領域で現地企業が価格競争力を持ち始めることを意味する。タイの高度医療製品市場は2027年に2000億〜3000億バーツ(約1兆4175億円)規模に拡大する見通しで、うち民間市場は400億〜600億バーツ(約2835億296万円)と見込まれる。日本の製薬・医療機器企業や医療ツーリズムを扱う病院は、ASEAN市場における提携や技術連携の可能性を検討する必要がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.10円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.43円 / 1USD=157.90円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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