マレーシア新工場、中国Yingde系が日量300トン産業ガス稼働開始
中国Yingde Gases傘下のNovaAir Industrial Gasesは2026年10月13日、マレーシア・スランゴール州で日量300トンの液化空気分離装置(ASU)の稼働開始式を行った。
NovaAir Industrial Gases Sdn Bhd(中国の産業ガス大手Yingde Gases Group傘下)は2026年10月13日、マレーシア・スランゴール州セレンダーのUMW高付加価値製造団地(グレーター・クアラルンプール)で、日量300トンの液化空気分離装置(ASU)の稼働開始式典を開いた。同設備は2026年8月に商業運転を始めていた。生産される酸素・窒素・アルゴンなどの産業ガスは、化学、電気電子、石油・ガス、食品加工、製鉄、新エネルギーのリチウム電池製造など、マレーシアの製造業エコシステム向けに供給される。Yingde Gasesグループは今後3〜5年でマレーシアへの投資拡大を計画している。
NovaAirは2年以内にクアラルンプール工場の稼働率を90%まで引き上げる目標を掲げ、将来的にはマレーシア国内の産業ガス供給事業者で上位3位入りを目指す。マレーシア投資開発庁(MIDA)のシク・シャムスル・イブラヒム・シク・アブドゥル・マジド長官は、産業ガスは目に見えないがマレーシアの次の成長段階を支える産業に不可欠だとし、NovaAirの投資は国家産業マスタープラン2030や化学産業ロードマップ2030の実現を後押しすると述べた。NovaAirのチャーリーン・クエク事業統括は、クアラルンプールの液化ASUとアライアンス・スチール向けプロジェクトが同社のマレーシア市場への継続投資の表れだと述べた。
背景
Yingde Gases Groupは今後3〜5年でマレーシアへの投資拡大を計画しており、タイ、ベトナム、インドネシアを含む東南アジア地域への展開も視野に入れている。今回の工場は2026年8月に商業運転を開始していた。
日本企業への含意
マレーシアでの産業ガス国内供給網強化は、同国に製造拠点を持つ日本の電機・自動車・化学・食品加工企業にとって、調達先の多様化や安定供給確保につながる可能性がある。東南アジア全体での供給拡大が進めば、タイ・ベトナム・インドネシアに拠点を持つ日本企業のサプライチェーン構築にも影響が及ぶ可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.31円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.73円 / 1SGD=123.69円 / 1USD=158.30円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

