マレーシア鉱工業生産8月5.0%増、製造業9.9%伸び
マレーシア統計局は10月9日、2026年8月の鉱工業生産指数が前年同月比5.0%増となり、製造業と電力が伸長する一方、鉱業は減少したと発表した。
マレーシア統計局(DOSM)は10月9日、2026年8月の鉱工業生産指数(IPI)が前年同月比5.0%増となったと発表した。7月の4.7%増から伸びが加速した。製造業部門は前年同月比7.4%増(7月は6.4%増)、電力部門は9.0%増(7月は5.5%増)と好調だった一方、鉱業部門は原油・コンデンセート生産が12.2%減、天然ガス生産が4.3%減となり、7.4%の減少となった。製造業の売上高は1850億リンギ(約7兆1594億円)で、前年同月の1683億リンギ(約6兆5132億円)から9.9%増加した。IPIは前月比でも2.6%増加し、7月の2.0%減から反転した。2026年1〜8月の累計IPIは前年同期比5.6%増となり、2025年同期の2.6%増を上回った。
輸出志向産業は9.1%増(7月は6.7%増)となり、コンピューター・電子・光学製品が18.8%増、機械・設備が13.8%増とけん引した。内需志向産業も3.9%増で、基礎金属が9.9%増、食品加工が6.5%増となった。製造業の設備稼働率は84.1%(7月は83.2%)に上昇した。従業員数は243万人で前年同月比1.2%増、給与総額は85.5億リンギ(約3308億8235万円)で3.5%増加した。従業員1人当たり売上高は7万6148リンギ(約295万円)で8.7%増、平均月給は3519リンギ(約14万円)で2.3%増だった。2026年1〜8月の製造業累計売上高は1兆3900億リンギ(約53兆7926億円)で前年同期比7.9%増だった。
背景
7月のIPIは前年同月比4.7%増、製造業は6.4%増、電力は5.5%増だった。7月のIPIは前月比2.0%減となっていた。2025年1〜8月の累計IPI増加率は2.6%、同期の製造業売上高増加率は3.5%にとどまっており、2026年8月の数値はこれらと比べて加速傾向を示した。
日本企業への含意
マレーシアに生産拠点を持つ電子部品・機械メーカーにとって、輸出志向産業の伸びと設備稼働率の上昇は現地での受注環境改善を示唆する。一方で原油・天然ガス生産の減少が続けば、エネルギーコストや国内供給に影響が及ぶ可能性があり、現地調達やエネルギー調達戦略の見直しが必要になる場合がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.52円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.70円 / 1SGD=123.58円 / 1USD=158.28円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

