10月23日(金) 現地報道と公的統計から、日本のビジネスパーソンに有益な情報をピックアップしています
東南アジアのビジネスニュースを日本語で

タイ政府、酒税基金40億バーツ廃止案に賛否両論

タイ政府がThaiHealth(タイ健康増進財団)への年間40億バーツ(約187億9063万円)の酒税・たばこ税財源配分を廃止する法改正を検討していることが明らかになった。

タイ政府は、酒税・たばこ税を財源とするThaiHealth(タイ健康増進財団)への年間40億バーツ(約187億9063万円)の特定財源配分を廃止する法改正を検討していることが2026年10月8日までに明らかになった。政府報道官エーカポップ・ピアンピセス氏は、ThaiHealthの機能が十分でなく、年間40億バーツ(約187億9063万円)の支出に見合う成果が出ていないとして改正の必要性を主張した。一方、ThaiHealth設立の中心人物であるプラキット・ワテサトンキット氏(タイ禁煙推進会議議長)は、改正案と非感染性疾患(NCD)増加を結びつける議論は「極めて危険」だと反論し、ThaiHealthの役割は研究・助言・支援の提供や、課税・法執行・医療を担う機関への働きかけであると説明した。

タイでは過去25年間、喫煙関連の非感染性疾患(NCD)が増加を続けている。たばこ税は過去5年間引き上げられておらず、電子たばこの使用も増加している。タイ青年研究所のパッタラチャット・プラパフル事務局長は、ThaiHealthの支出内容は見直すべきだとしつつ、予算の少なくとも50%を地域の保健サービスに振り向けるよう提案した。プラキット氏は、世界保健機関(WHO)のNCD予防目標をすべて達成した国はまだ存在しないとも述べた。

背景

たばこ税は過去5年間据え置かれており、その間に電子たばこの使用が増加し、喫煙関連の非感染性疾患(NCD)は25年にわたり増加を続けてきた。政府報道官は以前、電子たばこの合法化を支持する立場を示していた一方、アヌティン・チャーンウィラクン首相は電子たばこ合法化に反対してきた。

日本企業への含意

日本企業にとって、タイの酒税・たばこ税制度や公衆衛生予算の枠組みが見直される可能性があり、飲料・たばこ関連製品を扱う企業は税制や規制動向の変化を注視する必要がある。また、健康増進事業や地域医療サービスへの予算再配分が進めば、医療・ヘルスケア関連分野で新たな協業機会が生まれる可能性がある。

PRVRIAcademy 東南アジアの現地スタッフに、日本トップ企業の研修を。英語・オンラインライブ、次回2027年1月12日開講

本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.53円 / 1000VND=6.09円 / 1THB=4.70円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.68円 / 1SGD=123.52円 / 1USD=158.10円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

メールで受け取る

1週間の東南アジアのビジネスニュースを、月曜の朝に1通にまとめて送ります。