ベトナム・カーナー港、木材チップ2.2万トン初の対日輸出
ベトナム・カーナー港で2026年10月16日、木材チップ2万2000トンを積んだ船が入港し、同港発として初めて日本向けに輸出された。
2026年10月16日午後、ベトナム・カーナー港(カインホア省カーナー地区)に、日本の製紙大手ダイオーペーパー傘下のダイオー海運が所有する木材チップ専用船「プリンセス・リリー号」が入港し、木材チップ2万2000トンを積み込んで日本へ輸出した。これはカーナー港発の木材チップが初めて日本市場向けに輸送された事例となった。荷主はダンフォン商事(カインホア省、ラムドン省、ダクラク省で木材チップの加工・輸出を手がけ、日本と中国向けに輸出している企業)で、同船の代理店業務はニャチャン・ベトナム海運代理店(VOSA、ベトナム海運代理店会社の支店でベトナム国営海運公社傘下)が担当した。
プリンセス・リリー号は2021年建造、全長約200メートル、積載量4万9400トンの木材チップ専用船。カーナー港は566ヘクタール規模の第2種港湾で、総投資額は3兆7000億ドン(約226億1891万円)を計画し、第1期の投資額は5626億ドン(約34億3930万円)。バース1Aは2023年3月に稼働を開始し、バース1Bは2027年6月の完成を予定する。設計上の年間取扱能力は2700万トン、最大10万重量トン級の船舶を受け入れ可能で、計画では18バースを備える。開業から2年で累計取扱貨物量100万トンの節目を達成した。
背景
カーナー港は、カインホア省が策定した2026〜2030年の港湾開発計画に基づき、対外貿易と地元産業向けの輸出入を担う深水港として整備が進められている。第1期事業は2023年3月のバース1A稼働で始まり、現在バース1Bの建設が進められている。
日本企業への含意
木材チップや木材関連原料を日本に輸入する製紙・建材関連企業にとって、カーナー港が新たな調達拠点の選択肢に加わる可能性がある。カインホア省周辺で原料調達を行う日系企業は、既存の港湾ルートに加え、同港の稼働状況やバース1B完成後の取扱能力拡大を確認する価値がある。輸送ルートの多様化や物流コスト見直しの検討材料になり得る。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.08円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.71円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.23円 / 1USD=158.08円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

